刺鍼してはいけない場合




一、大量に飲酒して酔っている人に、そのまま鍼をしてはいけない。

一、非常に腹を立てている人に、そのまま鍼をしてはいけない。

一、身体を非常に使い疲れきっている人に、そのまま鍼をしてはいけない。

一、食べすぎて腹が脹っている人。

一、非常に飢えている人。

一、非常に口渇のきつい人。

一、高熱があり、その熱気が非常に強い人。

一、ダラダラ発汗し、非常に多く汗が出る人。

一、判り難い脉で、脉の乱れの激しい人。

一、姿形が弱り、病気にも勢いがなくなっている人。

一、非常に驚いたり非常に恐がったりした人は、その気を落ち付けさせてから刺鍼する。

馬や車や乗物などに乗ってきた人は、食事をする時間くらい寝かせて休ませてから刺鍼する。







一元流
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