一、中風の証には四種類ある。
一つは、偏枯と言い、半身の手足が萎えるものである。
二つ目は、風(疒+非)と言い、身体には痛みがないが手足が不随となるものである。
三つ目は風懿と言い、人事不省となるものである。
四つ目は風痺といい、身体が痺れるものである。
中風の証は非常に多いが、概略のみを少し記す。
下部の中風には、百会・肩井を補い、曲池を瀉し三里を瀉し、三陰交・風市・絶骨に施鍼する。これを七所の穴と言う。
左に中風があれば右に鍼を刺し、右に中風があれば左に鍼を刺す。
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