黄疸




一、脾胃の中に湿熱が欝結して溜り、長期間にわたって蓄積されて散じないため、脾胃の色が、顔や肌肉に出て黄色くなったものである。五疸と言い五種類ある。黄汗・黄疸・酒疸・穀疸・女労疸である。

一、黄汗は、足や手が腫れて汗が出て、衣服が黄色く染まるものである。

中脘・三里・大杼を用いるとよい。

一、黄疸は、全身・顔・目・小便が黄色くなるものである。

脾兪・三里・隠白を用いるとよい。

一、酒疸は、身体・目・小便が黄色くなり、胸が痛み顔に赤い斑が出るものである。

胆兪・委中・至陽を用いるとよい。

一、穀疸は、食後めまいして全身が黄色くなるものである。

胃兪・腕骨・三里を用いるとよい。

一、女労疸は、身体・目が黄色くなり、発熱・悪寒・小便不通などの症状が出るものである。

関元・腎兪・至陽を用いるとよい。







一元流
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