一、積聚には五積と六聚がある。
五積は一定の場所があり、陰に属している。
六聚は一定の場所も形もなく、気に属する。一、心の積を伏梁という。臍の上におこり、肘のような大きさで、胸のあたりにまで及ぶ。
一、肝の積を肥気という。左の腋の下にあり、杯を伏せたような大きさで、手・足・頭があるように見える。
一、腎の積を奔豚という。臍の上におこり、心下を升降するような感じがし、豚のような形である。
一、肺の積を息賁という。右の腋の下にあり、杯を伏せたような大きさである。
一、脾の積を痞気という。中脘に現れ、杯を伏せたような大きさで気を塞ぐ。
一、これ以外の場所にある塊は、痰と食積とによってできた死血である。
三里・中脘・建里・不容・章門[脇髎]・上脘は聚に用いるとよい。下脘も聚に用いるとよい。
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