夜泣き・客忤〔怯え〕




一、小児の身体が熱して動悸が激しい場合は夜泣きすることが多い。

腹部に熱がこもって夜泣きをするときは発汗を伴う。

仰向けで夜泣きをしたり、口舌にできものがあってそれが腫れて痛み、乳を飲むことができずに夜泣きをすることもある。

心経の熱であり、虚に属する。

一、客忤とは物の怪を見て怯えることである。

隠白は客忤に用いる。大都・間使も同様に用いる。

章門[脇髎]は痛々しいほど泣いている夜泣きの時に刺す。







一元流
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