病因病理


治療をして

文責 伴 尚志




1、全体的な流れ

2、治療目標

3、気陰両虚

4、体調に対する気づきがないということ

5、月経周期と全身状況との関連について

一回目の排卵期
一回目の月経前後
二回目の排卵期
二回目の月経前後
三回目の排卵期

6、八味丸の効果判定

7、寒さが強くなってきて

8、西洋薬の量の減少に伴って

9、楽観はできませんけれども



1、全体的な流れ



このレポートを提出するまでの治療期間はほぼ二ヶ月です。
ほとんど毎日、仕事からの帰宅後に来院していただいております。
全体的な状況としましては、

1、初期には確実に見られていた脉状の結代及び右尺位の弦脉が最近ではほとんど見られなくなった。

2、舌体が締り艶がかなりよくなった。

3、これは動いていくのだろうかと思われた右霊道の陥凹と冷えおよび右後谿のやせた硬結、それと連動するように出ていた右心兪の緩みと発汗がとれている。

4、寝つきが悪く朝方夢をよくみるといった訴えがなくなり、よく眠れるようになった。

という以上の四点から、全体の生命力が充実し、気が裏に帰することができるようになるとともに、腎気が充実してきて心を補う余裕が出てきたと考えています。

ですから、全体的には安定した良い方向に向かっていると言えます。

このような大きな流れを作り出している要因としては、退院後継続的に服用している胃酸を抑える薬、継続的な鍼灸治療、八味丸の服用、本人自身の身体に対する自覚の向上といったものが挙げられます。




2、治療目標



弁証論治にも書かれているとおり、主訴の胃痛は、いわゆる肝気犯胃の状態のさらに深いもので、生命を盛る器そのものが非常に小さくなっている状態、すなわち腎虚ということとなります。

このため治療目標としては、八味丸を服用し続けながらでいいから新薬を服用せずに日常生活を送ることができるようになる状態としました。これはつまり、専門学校に入ってがんばりすぎることによって損傷された腎気を、せめてそれ以前のOL時代の状態まで戻すということです。

その状態に戻った上で今回の弁証論治を行うことを通じてできあがった「生活に対する姿勢」を保っていくならば、徐々に脾胃が養われ腎気が養われていき、より健康な生活を楽しむことができる器を獲得することができると考えています。




3、気陰両虚



器が小さいということはどういうことかと言うと、陽虚にも陰虚にも傾きやすく、少しの無理が陽虚にも陰虚にも身体をもっていってしまい、体調に異変を生ぜしめる状態です。

このことは治療の初期、十日目ごろ(8診目)に確認できました。

少し状態がよくなってきたので、更に治癒速度を上げようとして、胃兪の多壮灸を7診目から行っていました。8診目にはこれで治療パターンができたのではないだろうかと私はカルテに書いています。ところが、8診目の終了後から大腹中央に胃痛が発生し、9診目に来院の時には暑がって暖房を切るほどになりました。

基本的には気虚なので、陽虚に傾くため行った施灸でしたが、やりすぎたため逆に陰虚を起こしてしまったものです。これ以降は用心して直接灸は避けるようにしています。




4、体調に対する気づきがないということ



治療をしていくにつれて気づいたことは、古くからの病であるためか、体調の良し悪しにご本人が気づいていないことが多いということです。

これは、悪い体調に振り回されて生きることを拒否した時期があったためではないかと考えました。その時期としては、「小学校の中学年くらいから、何がきっかけかはわかりませんが、内向的な性格が少し積極的になりました。」と弁証論治の中で書かれている頃なのではないかと予想しています。

内向的であった理由は、意識を内に向けて裏を充実させるという身体の要請であったと思います。ところがそれを、無理に性格改善して、気の向かう位置を180度転換し、明るい外交的な表情を身につけたたため、意識が身体を裏切ることになったのではないかと。

このことによって裏を充実させるすなわち腎の充実をさせることがおろそかになってしまい、その状態が現在に至るまで続く慢性病の元となった。

別の言葉でいえば、いい人になる気遣いをし続けるというその習性が、自らの生命力を損傷し続けてきたということです。

いい人になるということが、自身の内向きのベクトルによって作られる腎気を養うことに通じなかったため、腎気が十分養われず、肝気によっ常時無理にその小さな腎気を使い続けてしまった。そのような生活習慣が慢性病を作る要因となったのではないか。そのため、自身の健康状態に対する感覚が非常に鈍いのではないかと考えたわけです。

このことは、ご本人の調子がいい時期が肝気を張っている時期であり(実はその時期は腎気が損傷を受けている時期です。それは、このような状態の時には右尺位に弦脉を呈していることからも窺えます。また、最近の入院前の月経には塊がたくさんおりていたということからも窺えます。)、調子が悪い時期とはその肝気によって腎気が使い尽くされてとうとう支えられなくなった時期である(つまり、あんなに元気そうだったのに突然入院:腎気という根を失った肝気が暴走して胃を襲う)、ということからも理解できると思います。




5、月経周期と全身状況との関連について



排卵期は、女性にとって気血が最も充実しているべき時期になります。中医婦科学ではこの時期のことを、『この時期には陰陽ともに生長して、腎気が充実して盛となり、陽気が発動して陰精が泄らされます。これが排卵の時期です。』と表現しています。

月経の時期は排卵期よりもさらに子宮がダイナミックに働く時期です。(そのため、排卵期に伴う諸証という記載は少なく、月経に伴う諸証はしっかりとした証候鑑別がなされるほど多く報告されています。)

双方とも華やかな時期ですけれども、実際に施行する女性しかも全身的な気虚を持っている女性にとっては、その準備と後片付けにはかなりの精力が使われるであろうということは想像できると思います。これは、子宮的女性すなわち全身状況がどのように悪くてもこの月経と排卵とはきちんと施行する女性ほど、その全身状況に対して与える影響は強いであろうということは理解されると思います。

そして、この患者さんはこのようなタイプです。二度の排卵期と月経期とを観察しておりますので、どういう体の変化が起こっているのか記載しておきます。




1.一回目の排卵期



一回目の排卵期は上述した胃兪年壮の二日後でした。胃兪年壮によって発生した陰虚熱がほぼ納まっていると思われるにもかかわらず新たに「鳩尾から膻中にかけてと胸椎七番以上肩にかけてが暑い感じがし、大腹から臍下に至るまでが冷えた感じがする。目の外眥が燥いてきた感じがする。」という訴えをし始めます。大腹から臍下は触れてみても表裏ともに冷えはありません。あえて言えば中脘にわずかな冷えを感じましたが、それも腹鳴とともに消えていきました。

しかしこの自覚徴候は明らかに上焦に熱を持っているものです。しかも、前日には、「全体の脉状は整っているのだが、呼吸に合わせて脉の早さが変化する、不安定な感じ。」の脉状だったものが、なんと「全体が濡細の中に、右尺が短觸」という、明らかに腎気を損傷している弱々しい脉状になっています。天候は前日が雨で本日が雨上がりです。

さらに興味深いことは、前日には舌尖近くに剥苔があったものが、本日は消え、前日には経穴全体が暖かかったのに本日は経穴に冷えが多く見られていることです。素直に考えれば前日は陰虚が本日よりも強く、本日の方が生命力は充実していると、この舌証と経穴は語っています。

ところが脉状が腎気の損傷を前日よりも明確に現しているということはどういうことなのだろうと考えたとき、あぁ、これが排卵による腎気の使用なのかと考え致ったわけです。全身の状態は向上しているのに脉状という胃の気の表現の部分では腎気の損傷を示し、それに伴った症状として気の上衝が見られているものであると理解したわけです。




2.一回目の月経前後



一回目の月経二日前には結婚式があり普通に食事をしていますが、体調に目立った悪化はみられませんでした。このようなことが意外にこたえないのが不思議な感じがしました。(今考えてみるとこれは、胃酸を抑える西洋薬によって胃が護られていたためではないかと思います。)

また、この時期は月末で、ストレスと仕事量とが増加する時期で、その影響もありますので、月経だけが体調の変化をもたらす要因ではありません。そのような複雑な状況の中にあるため、月経だけによる体調の変化よりもさらにストレスや腎虚を起こす要因が重なっているということに注意が必要です。

また、体調を良くするほうの要因としては、月経三日目から八味丸の服用を始めたということがありますが、これはしかし、月経後の疲れがあるかどうかという点に関してのみ影響を与える可能性があるだけで、経血の状態や経前の状態への影響はありません。

そのような状況の中、月経前は前頭部のタオルで絞るような痛みが軽くおこるだけで、前回退院直後よりも塊は多く降りている感じがするが疲れ方は少ない。塊の量は、入院前よりも少ないが、疲れ方は少ない。イライラもとくにはない。ということで、思ったより自覚症状の経過としては月経の影響を受けていないという印象を受けます。

(注:()内の数字は、再診回数を示します)

(20)ところが、身体のほうはそれと異なり、経前三日目から、暑がりはじめ、気虚のような散脉に近いのですが、脉幅が広がって輪郭がやや弱くなった脉状を呈するようになります。また、腎兪が深くなり左心兪には熱感を呈するようになり、右合谷列缺には冷えが出て、気虚あるいは風邪の様相を呈します。風邪の自覚的徴候はなく、また経穴の発汗もないので風邪は否定されますので、これは気虚を呈しているものであると理解しました。月経を起こそうとしてがんばる肝気が腎気を食み、空回りして気が上衝していると考えています。

(21)月経前日は、やはり暑がり、三日前と同じ散脉に近い脉状を呈しています。腎兪はさらに深くなり、合谷列缺の冷えも出ています。さらに大腹が、痛みまではいかないが重い感じがすると訴えています。ただ、この脉状は腎兪と三焦兪への短鍼の置鍼で取れています。

(22)この散脉は月経が始まると輪郭がはっきりしてきます。

月経二日目より、皮膚失養と思われる「左小指背側の荒れ。右関指内側の荒れ。ひび割れ。」が出てきます。

(23)また三日目には、この患者さんにはめずらしく腥い口臭がしています。脉状に結代も搏ち始めているのを診ると、心身の疲れとあいまって月経終了に伴う疲れが重なり出ているということがわかります。

ほぼ連日鍼を腎兪三焦兪において日々の疲れを取りながらもこの状態ですので、いままでいかに大変な状況の中で月経を迎えていたのかと思うと、ちょっと考え込んでしまいました。

この翌日から八味丸の服用を始めます。




3.二回目の排卵期



二回目の排卵期は、不思議な鼻水と柿による冷えの治療を挟みますけれども、八味丸を服用してすこし身体が安定してきているなという時期にあたります。

前日柿を食して冷えていますが、その治療はすでにできていると思います。けれどもこの排卵の日は午後三時ころから突然疲労感を感じたそうです。懶陰時の脉状は結代を搏ち、徐脉気味の緩脉で、少し脉幅がある(広がっている)脉状を呈しています。

また、排卵期の翌日ですがたまたま入浴しており(それまではシャワーだけで来院することのほうが多かった)、入浴後一時間たって来院した時点でもまだ数脉を呈しておりました。この数脉は治療が終わってもとれませんでした。そのほかの脉状は悪くなく、舌象もことに紅舌などを呈しているわけではありませんので、これは陰虚が進んだことによる数脉ではないということがわかります。入浴の熱がこもって抜けなかったということでしょう。その証拠にその後に特に体調が崩れたという様子はありません。




4.二回目の月経前後



二回目の月経は、八味丸を服用し始めて三週間以上経過し、八味丸の効果が出て心兪・霊道・後谿などの取れ始めている時期に起こりました。ただ、引越しの準備や天候の不順、裏がしっかりしてきて本当は休む必要があるにもかかわらず相変わらず走り続けている生活状況との矛盾などで、不安定さもふたたび顔を覗かせています。

月経の四日前(39)は、雨の中を往診して非常に疲れたということでしたが、脉状は意外にしっかりしていて、右尺位に弦脉を搏っている程度でした。ところが翌日(40)、自覚的な疲労感などはないにもかかわらず、全身がぽかぽかとほてっている感じで、脉状も「促脉で動脉。やや不安定な感じ」でした。肝気を張って月経を起こす方向へ向かい、少し空回りしてほてっているのではないかと考えました。

その翌日は、インターンを伴う勉強会で非常に心身ともに疲れ、右の不容付近が痛むというこの患者さんの重い方の胃痛の徴候が出たため、早めに西洋薬を服用したということでした。

さらにその翌日(41)の脉状は、右尺沈位に枯弦、隠れた動脉があり、不安定な印象を受けるものでした。また、気虚を示すとみられる、合谷・霊道・後谿の冷えが八味丸を服用後しばらく消えていたのですがふたたび顔を覗かせています。

翌日は月経が始まり、なおかつ休日を利用して不動産やさんめぐりをして走り回ってきたということでした。このようにがんばって後に来院したにもかかわらず、動脉や結代の脉状を搏っていないのは、鍼灸治療と八味丸を服用しているためだと思われます。治療後の脉状も非常によくなっています。

月経二日目(42)は、散脉に近い、緩んで広がった脉状を呈していますが、尺位に弦脉などは触れていません。月経二日目で普通に気持ちよく疲れているということでしょうか。後谿・霊道などの反応も消えています。治療後の脉状も非常によくなっています。

今回の月経は、前回と同じような塊の量でしたが、疲労感などの自覚はないということでした。

また、前回の月経後三日目に訴えておりました、「左小指背側の荒れ。右関指内側の荒れ。ひび割れ。」は今回は出ていません。四肢末端までの養いが滞るほどの生命力の消費(腎気の損傷)がなかったと診ています。




5.三回目の排卵期



三回目の排卵期(53)は、西洋薬の減少によっておこっていた胃痛が治まった時期にあたります。

自覚的な症状はなく、調子もよいというご本人の弁でしたが、そのとおり、脉状が広がるのみで経過しています。

こうやって排卵期の状況だけを見てみると、ずいぶん身体が充実してきているとわかります。




6、八味丸の効果判定



胃の状態が安定してきたと思われた24診目から、八味丸の服用をお願いしています。

八味丸の服用で起こってきた大きな変化は、心兪・霊道・後谿の鍼灸治療後にもとりきれなかった反応が取れたことです。

これをもって、腎気が少し養われ心を補う余力が出てきたと判断しています。

ただ、ご本人は気を張って生きるということが元気の源というか習性であるため、裏がしっかりしてくると、本来の身体の状況である冷えや疲れといったものが表面に出てくる可能性があり、自覚的には元気が出せない、病気に舞い戻ったような印象を持つこともあるかもしれません。

それを励ましながら、より充実した身体を作り上げていくことが、私に課せられていると考えています。




7、寒さが強くなってきて



日々の気候との関連に関してはあまりないのではないかという印象を受けています。今年は多かった台風の時期にも、いわゆる低気圧の影響というよりも、そのような環境の中で往診をするということからくる疲れのほうが強い影響を与えていると思います。

また、月の満ち欠けとの関連もみられません。全身の虚損状況からみるとこれは関連があってもよさそうではあるわけなのですけれども、意志の力がそれほど強い影響を身体に対して持っていると診てよいのではないかと思います。

ただ、冬に入って、寒さにかなりの影響を受けています。これがちょっと興味深い影響の受け方ですので、そのことについて記しておきます。

寒くなってきた時期と、胃酸を抑える薬の量がた保険との関係でたまたま半減される時期(45)とが重なり、そこに忙しさが重なると胃痛がおこるという、いつものパターンの胃痛が発生しました。

胃酸を抑える薬が半減した時点ですでに神門・霊道の冷えの反応が少しですが復活し、脉状にもわずかに不安定さが出てきます。(46)この日、引越し先を決めるために治療後動き回り、また、インターンを伴う勉強会で夜遅く帰ることとなり、翌日(47)昼食を少し食べ過ぎた時点から腹痛が発生しました。

「全体に調和が取れいてる感じの脉状。左右関上沈位に弦急の細いものが触れている。しかし、それほどのことではないと思われる。:という来院時の脉でしたが経穴反応はあまり出てはいませんでした。けれども、右三焦兪と右腎兪の置鍼で脉状が一気に大きく緩む方向へ動いたため、これは少し気虚が入っているのではないかとおそれました。

その二日後にはこの腹痛は取れているのですが、四日後(50)寒さと多忙からふたたび腹痛が発生しています。疲れきっているという自覚があるということを話されています。しかしこの日の脉状は特に問題を感じるようなところはなく、経穴診においても右腎経の冷えを中心に感じる程度でした。

このときの腹痛は、三日後(52)インターンの伴う(心身ともにハードな)勉強会を早退して、ゆっくりと眠ることによって緩解をみています。西洋薬の力の強さと、ゆとりある生活を送ることの重要性をみせつけられた一件でした。




8、西洋薬の量の減少に伴って



寒さと疲れと西洋薬の減少とで腹痛がおこったわけですけれども、興味深いことがありますので一つだけ記しておきます。それは、治療を始めて胃兪年壮を終えてからずっと不思議に思っていたことなのですが、胃兪に反応が出ていなかったということです。

胃兪の反応は初期には著明だったわけですけれども、胃兪年壮の後、初診より二週間目(12)から特に疲れのきついとき以外は胃兪の反応は出ていませんでした。とちゅう胃の痛みがでかかったり、実際に出たりもしているわけなのですが、胃兪の反応は出ていないため、治療処置としては、ほとんどが腎兪三焦兪への短鍼の置鍼のみで経過しています。

そのような状況の中、保険の関係で胃酸を抑える薬が減らされると、とたんに胃兪の反応が出始め、しかも、そこに処置を施してもなかなか改善されません。

これは西洋薬によってまさに胃が護られていたことを示すものでしょう。そして、護られてはいるわけですけれども、胃がよくなっているわけではないということもまた、これは示していると思います。




9、楽観はできませんけれども



さて、一元流鍼灸術のテキストの病理の中の鍛錬と疾病に「鍛えるということは基本的にはより強い身体を獲得しようとする決意の下に、自身の身体を建設的に破壊することです。もしそれが全身を問題にせず部分に対してのみ行われるようであれば、そこにアンバランスが生じます。より強い健康を獲得しようとしているにもかかわらず、それが得られないばかりか身体を壊してしまうという事態に及ぶ可能性があるわけです。」という言葉があります。

この患者さんは日常生活を送るということそのものが、現時点では鍛えることにならず、疾病を培う方向に向かっているわけです。これが腎気の損傷ということで難治性の胃痛を構成しています。

腎気の損傷ということの大きな問題は、中心が弱るということです。中心が弱るということはどういうことかというと、自分自身でバランスをとりにくくなる。鍛えようと思ってもそれを受け取る器が小さいためかえって損傷してしまうことが多い。ということです。お年寄りであれば無理をしちゃいかんがな、もう年なんだから、という戒めが効いてくるわけですけれども、なにせお若いので、そんなこと言われたら私の人生どうなっちゃうの?と思われても不思議ではありません。

けれども、この出会いがもしかすると最後のチャンスかもしれません。今、少しづつ健康を取り戻し、よりしっかりした体調への良いサイクルに入ることを目指して、一歩一歩着実にやっていきましょう。







自分自身でできることは、生活環境を工夫することによって腎気の損傷を起こしにくいものにするということです。まだまだお若いので、腎気が回復する可能性は充分にあるわけですから、今、無理をせずに自身の器にあった生活をすることが大切です。

逆に健康状態を悪化させるために行うとよいことは、

1、睡眠時間を減らす
2、好きなように食べる
3、自身の器を超えてがんばる
4、細かな気遣いをする
5、くよくよ思い悩む
6、嫌いなことも我慢して続ける

といったことがあげられます。

このようなことをしていくと確実に腎気が損傷され、何度も入退院を繰り返しながら怪病を呈する人生を送ることになるでしょう。








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