生活提言


倦怠感腰痛冷えの弁証論治
病因病理:弁証論治






病因病理



小学生の頃に肥満があり、もともと脾の器が小さかったことをうかがわせる。だ がいじめなどでストレスもかかっていたが何とか中学まで症状を出さずに耐えら れてきたのだからまだ虚損にまではいたっていなかったと思われる。

しかし高校生に入って無理なダイエットをしたことで何とか耐えてきた脾を急激 に痛めることになり、ストレスに耐えられなくなった脾は胃痛や下痢を起こすこ ととなっていった。生理痛もこの頃から感じており、ダイエットで体が冷えたこ とやストレスに耐えられなくなったことでの肝気鬱血などでお血になりやすい状 態になったのではないだろうか。

二十歳になり就職すると頭痛を発症、これは後頭部ということで疲労からくる頭 痛、つまり脾虚が進んで気虚による頭痛ではないかと思われる。徐々に立ちくら みや階段昇降時の息切れなども起きてきておりそれを裏付けることができる。







そして25歳のとき休日には何もできないほど気虚が進み、そしてその冬に肝炎 を発症することとなった。

アパレル系の仕事は冷えもきついとのことであり、大病により腎を激しくいため たことも含めて徐々に起居から陽虚にまで発展し、風邪を引きやすくなったりひえ を自覚するようになっていったのだろう。

またこの時期はストレスにより買い物をしたり過食になったりと精神的にも不安 定で、脾虚から心にも影響し始めてきていることをうかがわせる。夏にもだるさ を感じるという記載もあり、心の問題あるいは気虚がもう一段進んだことがわか る。

28歳のときはついに仕事を退職することとなり、これは軽い鬱病にかかってい たのではないかと思われる。しかしまだ肝気を何とか張って午後にスポーツ事務 へ通ったり、聖書を読んだりでき、教会に通う中で心によりどころを見つけ信仰 を持ったことで徐々に心の問題は回復を見せ、30歳に半日ではあるが仕事復帰 を果たした。

しかしまだ疲れると口が粘るなどまだ油断はできない状態であると考えられる。







現在主訴は倦怠感、腰痛、冷えで、生理痛も変わりない状態であり、上記から脾 虚からの気虚の問題と腎を中心とした全体的な陽虚の問題が特に大きいのではな いかと考えた。

脾を補うことで気血が充実しまた腎陽を暖めることで水の運行を良くして触診で 見られた浮腫も改善でき、お血になりやすい状態も改善できると思われる。

ただ問診の資料には無いが、周りの人に対して親身になって考えたりアドバイス したりする傾向があるので、それによる肝気の状態も注意深く見ていかなければ ならないと思われる。




弁証論治



弁証 脾虚 陽虚

論治 補脾益気 温補腎陽







主訴:問診

時系列の問診

切診

五臓の弁別

病因病理:弁証論治

治療方針:生活提言











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