59歳の時に、ご主人を突然交通事故で亡くす。
一人暮らしのためいろいろなことを全て自分ひとりでしなければならないので
肝気を張って頑張る生活を送るようなる。
このように、肝気を張って頑張る生活、また加齢も加わり徐々に腎気の損傷がおきてくる。
また、一人暮らしの生活なのでご主人のことや将来のことを考えて肝鬱になる。
62歳2月、腎気の損傷があるため、脾肺をバックアップできずにカゼが長引いてしまう。
カゼを治すことで腎気が消耗してしまう。腎気の損傷のため、肝気をおさめることができずに
肝気の上衝がおきてめまい・不眠がおきてくる。
62歳5月、慢性C型肝炎と診断されることで肝鬱がひどくなる。
そのため、周りの助言に振り回されるようになる。その一つが大量の水を飲むことであった。
このことで、脾気の損傷がおきた。そのため、急激に全身の浮腫がでてしまった。
また、利尿剤で無理矢理に水湿を排泄することで腎気に負担をかけることになり、
より腎気の損傷がひどくなってしまう。
浮腫が改善しても脾気は腎気も損傷しているためバックアップも受けられず飲水で
損傷を受けた状態を回復できないままである。
63歳夏、脾気の損傷が続いているため、犬の鳴き声が気になり始める。
脾気、腎気の損傷があるため肝気をおさめることができずに肝気の上衝がおきて不眠に なってしまう。
63歳10月、リフォームのことで隣人から苦情を言われ肝鬱がひどくなり腎気を
損傷してしまう。腎気を損傷しているので肝鬱を強く受けやすい状態である。
夏に不眠になってから睡眠により腎気を補えなくなっているので、腎の損傷は回復しにくい
状態である。今回苦情を言われたことでより腎の損傷が深くなり肝気の上衝が強くなってしまった。
64歳1~9月、腎気の損傷の影響が腰痛や歯痛などとしてでてきているのに、友人との付き合い
、
家の周りの片付け、運動などを肝気を張って行ってきたことで、肉体的疲労も続きより、脾と腎の
損傷が段々と深くなっていった。
64歳10~11月、リフォーム前後はよりいっそう体を使って、肝気を張って頑張ってしまった。
そのため、より脾気と腎気が損傷した。
また、職人や隣人に気を使って精神的疲労もあった。そのため、より肝鬱も強くなった。
肝鬱も強くなり、腎気の損傷が深く低下してきたことで肝気をおさめることができなくなり肝気が上衝し、
鬱滞し、熱を生じて、そのため頭顔面部のピリピリ感がでてきた。
これ以降肝鬱を受けるたびに上焦の鬱滞がひどくなり頭顔面部のピリピリ感は悪化していく。
65歳2月、リフォームして畳からフローリングに変わったことでよけいに足元が冷えるようになった。
足元だけでなく肩・全身の冷えも感じるようになり、下肢の力のなさを感じるようになった。
これは、脾気の不足から脾陽の不足に進んできたためと思われる。
65歳3月に不正出血で産婦人科を受診するもすぐにガンセンターに回されてしまう。
肝気を張って検査のため何回も通院することで、肉体的疲労もあり、脾気・腎気の
損傷がどんどん深くなってしまう。
また、自分は癌かもしれないと考えて肝鬱が強くなる。
65歳5月、腎の損傷が深いので、肝鬱をかなり強く受けてしまう状態である。
そのため、肝気がどんどん鬱滞して鬱熱となり、微熱がおきてくる。
微熱が一週間続き、解熱しないのでプレドニゾロンを服用する。
プレドニゾロンの服用によって、腎の器が小さくなってしまった。
腎の器が小さくなることで脾陽のバックアップができなくなり下肢の力の入らない部位が
広がってきてしまった。
また、腎の器が小さくなることで心と腎のバランスがとれなくなった。そのため、相対的に
心に問題がおこり体のべたつき・ヌルヌル感を感じるようになった。
65歳8~10月、神経内科を受診するも検査の繰り返しで、先の見えない状態にどんどん
不安が増していった。小さくなった腎器にもよりいっそうダメージを与えている。
そのため、少しでも不安を感じると一気に心と腎のバランスが崩れて息苦しい発作がおきて
しまうようになった。
[弁証] 腎虚 脾虚
[論治] 補腎 健脾
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