自然妊娠流産後の不妊の弁証論治


自然妊娠流産後の不妊の弁証論治
治療指針:生活提言




治療指針



まずこれ以上、腎気の虚損が進まないように補腎を第一の目標とする。

肝鬱に関しては、腎気を立てることでどのように変化するかを当面は観察する。

脾気は、身体の様子を見ながら、必要であれば治療をすることとする。




生活提言



流産の後も特に身体の不調を感じておられないようですが、不妊治療を始めて、妊娠、流産を経て、生理出血期間が短くなっていたり、妊娠して増えた体重が元に戻っていないことなどを考えると、少し身体の土台の力を落とされてきたように思います。身体の中心である下腹部(臍下丹田)の力が弱くなったために、流産後は生理前に下腹部に痛みが起こらなくなっていると考えられます。

この身体の土台の力を付けることは、これから妊娠、出産をするにも大切な力ですので、ホルモン治療をお休みしている今のうちに、しっかり身体を作って、今後の不妊治療を受けられる方が望ましいと思います。

まず、身体の力を養うには睡眠が一番大切です。今は仕事をされていないので、二度寝できるときはしているとのことですが、できれば0時を過ぎない内に就寝できるとより良いと思います。

飲食に関しては、量は多すぎないか、間食はしていないか、冷飲食はしていないかなど、一般的に言われることですが、もう一度見直してみてください。飲食で胃腸の力を落とすことも、ひいては身体の力を損ねることに繋がります。

また、仕事をされていないのでそれほどストレスは無いとのことですが、お体を拝見すると案外緊張の強いタイプであるように思われます。この前の妊娠も自然妊娠とのことで、特に気質的な問題がある不妊ではありませんが、緊張が強いタイプの方は身体の気の巡りが悪くなり、しいては卵管のキャッチアップ障害にも通じる可能性があります。

精神的にストレスを感じていないということなので、物理的に身体を動かして、身体の中のめぐりを促すのもいい方法だと思います。これから少しずつ温かくなってくるので散歩など軽い運動をされるといいかと思います。







主訴:問診

時系列の問診

切診

五臓の弁別

病因病理:弁証論治

治療指針:生活提言











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