腰痛肩凝り疲労感の弁証論治


腰痛肩凝り疲労感の弁証論治
治療指針:生活提言




治療指針



まず風邪があれば、それを払っていく。
次に強い肝鬱を払い中心に納めていくようにする。
肝鬱を強めないよう生活、精神面での安定を図れる工夫をしていく。




生活提言



これまで精神的な不安定さを抱えながらも、よくここまでがんばってこられたと思います。自分で自分を追い込んでしまう傾向があったのかもしれません。けれどもカウンセリングで自分自身を見つめ続けることで、そこから立ち直ってこられたわけです。

自身を見つめるということや、生き方のくせを変えていくということは、とても勇気と努力が必要な事です。ここまで努力してきた自分を、まずはしっかりと褒め称えましょう。そしてここまで改善してこられたのですから、さらによい方向へと自分を持っていきましょう。







現在の身体の状態は、過度のストレスによって上部に気が集まることで、中心である丹田(お腹の下、女性では子宮がある部分)が空虚となっている、バランスが崩れた状態です。それが肩こり腰痛の症状となって現れています。

身体に痛みや不調があると、それだけで憂鬱になってしまうものです。また中心が空虚になると、気持ちも揺れやすくなり自責感や不安を強く感じるようになります。身体が改善し、中心を保てるようになればそのような感情も自然と消えていくものです。感情を問題にするよりも、身体の痛みや不調を改善すること、中心をしっかり保つことに意識を持っていきましょう。

頭ばかりで考えていたり、強い感情にとらわれていると、上部に気が集まり鬱滞するようになってしまいます。その状態から離れる事はなかなか難しいのかもしれません。そんな時にはお腹や腰を暖めてみてはいかがでしょうか。しっかりと深呼吸をして、暖かさと心地よさを感じ、お腹に気が集まるイメージを持ちましょう。自然に考えから離れられるかもしれません。







自分の身体の声をよく聴き、「気持ちがいい」と感じる事を増やしていきましょう。気持ちがいい時には身体が自然と緩んでいきます。ゆっくりとお風呂に入ること、暖かい飲み物を飲んでほっとする事、外に出て深呼吸をし風を感じる事、ストレッチをすること、なんでもいいので、自分の身体が喜ぶ事を増やし、それをじっくりと味わう時間を作ってみてはいかがでしょうか。

身体を動かす事が嫌いとの事ですが、軽い散歩は胃腸にも良いし、身体に停滞していた気が動き、感情も自然と流れていきます。大地をしっかり感じて歩く事で気が下りていきます。景色を眺めながらのお散歩は案外気持ちが良いし、歩いた後には身体がすっきりとするかもしれません。







食事はだいぶ改善されたようです。よく努力されたと思います。その調子で続けていきましょう。食後に身体が重くなったり、疲労感や眠気が増すときは食べ過ぎです。食後でも身体が軽いくらいの食事量にしましょう。

便秘薬をまだ時々服用されているようですが、便秘薬はかえって胃腸の力を損なってしまう場合があります。便秘をしたら食事を少し軽くめにしたり、ゆったりする時間を増やし自然な便通を待ちましょう。

仕事から帰ってきたら仕事の事は忘れ、ゆったりとした気持ちに戻りましょう。帰宅後に興奮が治まらない状態の時は、気が上部に集まっているサインです。そうした時に携帯でメールをしてしまうと、ますます気が上がってしまいます。夜遅くの携帯は少し控えたほうがいいかもしれません。ゆったりとお風呂に入ったり、気を下ろす工夫をして早めに休みましょう。







主訴:問診

時系列の問診

切診

五臓の弁別

病因病理:弁証論治

治療指針:生活提言











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