回復傾向ではあるが、損傷している腎器の立て直しを第一 とする。長い間、負担がかかっていた為に、改善に根気が要 ることも予想される。腎器が改善してくれば、肝腎同源として、 肝の根の弱さの改善の可能性も期待もできる。
脾胃の弱りもあり、主訴の気虚の発症に影響している為、 同時に脾気も補っていくことが必要と考える。土台の脾腎を 安定させ、少しでも不安定な素体の肝気を安定させていきたい。
今までの主訴の発症は、無理をした生活の繰り返しや、心身の ストレスからの影響です。その為に、生命力の土台(腎・脾胃)の の力、とくに腎の力が弱っている状態です。過度に頑張り過ぎる ことや、強いストレスは、土台の腎の力を消耗させ、脾胃を弱めて しまいます。
ただ、大きなストレスがなくなり、今は腎の力は回復傾向です。 時々発症する主訴は、将来の不安等のストレスや、過度な思慮に よって、まだ完全に回復していない腎や脾胃に影響を与えるため です。
ご自身でも自覚されているように、脉拍が速かったり、夏の異常な 汗は、無意識に緊張しやすいお身体です。それは、ストレスに過剰 に反応しやすく、無理に頑張ることで、気の巡りを悪くしやすい状態 です。
また喫煙により、さらに気の巡りを悪くしています。ご自身の身体を もう少し考えて、いたわり、今後の生活習慣を見直す必要があるで しょう。
計画的に人生を考え、できるだけ無理のない生活を送れるように、 真剣考えて下さい。目の前にあることをただ、一生懸命に行うのでは なく、ご自身の身体の状態を、常に注意深く考える習慣を身に付けて 下さい。
そして今は、規則正しい生活習慣と、健康な食生活をもう一度考えて、 生命力の土台(腎・脾胃)を回復させていきましょう。
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