冷え性(妊娠希望)の弁証論治


冷え性(妊娠希望)の弁証論治
治療指針:生活提言




治療指針



先天的な腎気の弱さは動かしがたいものですので、この回復を図ることは長期的な視野で臨みます。

冷え性の増悪要因としての肝鬱気滞を払って全身のバランスを調整することを治療の中心とし、食べ過ぎによって胃腸を疲れさせすぎないよう、患者さんに注意していただきます。




生活提言



この冷え性は、その核となる部分は先天的なものだと思います。ただ、冷え性の状態を悪化させる要因として、精神の緊張状態―いわゆるストレスがあげられます。

このストレス状態は、軽い段階では自身の生活の質の向上に役立つものです。何かをやろうとし、あるいはやり遂げようとする時の、気持ちのよい緊張状態がそれです。この気持ちのよい緊張状態を継続していくということは、人生の質を向上させていく上でとても大切なことです。

けれどもこの同じ緊張状態が、何らかの理由によって過度になると、手足の冷えがきつくなりますし、さまざまな身体の不具合を起こすこととなります。一般の人よりもこのコントロールすることが難しいタイプだと思います。これをコントロールするには、自分の心の緊張や緩みなどの状態をよく把握し調整できるように工夫していくことが大切です。







また、食事は、摂りすぎるとかえって内臓の生命力を低下させ、寒えを増悪させることとなります。適度な量は、食後にお腹が張らない程度です。食事の量や時間は習慣によるものですから、少し調整すると良いと思います。調整の仕方としては、間食を摂らないこと、食事時間を一定にすること、お腹の言葉を聞きながらよく噛んで食べて、お腹が充分だという量を自分で把握できるようにする、ということです。

運動も、ストレスにならないように適度に継続していくことが良いのです。ストレスにならないようにというよりも、仕事のストレスを適度に解消できるような量と質の運動を「日々継続していく」ようにするといった方がよいかもしれません。運動することを新しい仕事にしないよう注意していただきたいと思います。

妊娠については、気持ちのよい夫婦生活が基本となります。もし本当に子供を望まれるのでしたら、年齢的には余裕はありません。気持ちを整理して早めに再度トライすることをおすすめします。「不妊!大作戦」という書籍を用意していますので、参考にしていただければと思います。







主訴:問診

時系列の問診

切診

五臓の弁別

病因病理:弁証論治

治療指針:生活提言











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