切診など


関節リウマチの弁証論治
時系列の問診




出生時:2000g弱で当時は未熟児とされた

幼少期:身体は弱いほうだった

12歳  盲腸:12歳:腹痛:H病院:盲腸:OP:良好

18歳:腎機能が尿タンパク(++)(現在まで)。精密検査では異常無し。







26歳:結婚(年齢差があり、両親から反対されたが、おしきった)

27歳:長女出産、その後橋本病を発症

28歳:橋本病 :全身の倦怠感、喉元の腫れ:K病院:橋本病:3年間チラージンを服用:良好

31歳:長男出産、左足静脈血栓にて3ヶ月入院、左足の腫れ:H医大病院:大静脈血栓:入院にて自然治癒:良好。

その後5年程再発を恐れて自律神経失調症になる(症状を聞いているとパニック障害のよう)

33歳:流産







30代後半:仕事を再開し、さらに娘の反抗期や夫との確執がありストレスが多かった。

40代:子宮筋腫:閉経にて小さくなった

40歳過ぎ:リウマチ発症・シェーグレン症候群(目・鼻・口の乾き):リウマチと同じ時期から発症

40歳頃に、朝起きると手指の関節がつき指をしたように腫れたのがリウマチの始まり。 その後2,3年は時々腫れたり、また治ったりを繰り返す。

43歳からは、起床時の手指のこわばりが左右対称的に現れ、動かしていると徐々に緩んでいき、夜には痛みが無くなる。

この時期から梅雨と冬には顕著に病状が悪化し、肘や肩が痛むこともあった。

45歳頃についに右肘が90°屈曲位に変形したまま固まってしまう。

この頃には特に午前中の倦怠感(微熱が出ているような)や食欲の低下もみられるようになる。

医療機関の受診時期はよく覚えていないとのことだが、おそらく45歳前後で血液検査やX線の結果リウマチと診断された。ステロイドの服用をすすめられたが、副作用が怖くて飲まなかった。

リウマチは徐々に悪化し手首や肩も変形し、50歳を過ぎる頃には家事や仕事に差し支えるようになる。

そして57歳の秋、いままではあまり痛まなかった右膝が突如パンパンにはれ上がり、歩くことさえできなくなった。

整形外科にて膝の水を抜いてもらい少しは楽になったが、歩くのがとても辛いレベルからは回復しなかった。







58歳:退職

頭部のふるえ:脱ステロイド療法の後から始まった

尿意を感じると急にがまんできなくなる:脱ステロイド療法の後から始まった

これをきっかけに退職し、東洋医学にて治療するために、病院や鍼灸院を探し始める。

まず、漢方科のある病院にて、附子を中心とした煎じ薬を数ヶ月服用するもほとんど効果がなかった。さらに鉱物由来の漢方も追加処方されたが、これも効果なく、ついにステロイドや抗リウマチ薬(免疫抑制剤)の併用をすすめられる。

3ヶ月ほど服用するが、ステロイドを服用した後しばらくしか痛みが治まらないことや徐々に悪化していく状況を考え、別の病院を探す。

次に出会ったのは漢方(内容はわからない)と鍼灸(ただし理論は科学的)を併用し、一切の西洋医薬品は用いないでリウマチを専門に治すというクリニックで、まずは脱ステロイド(徐々に減らしていく)から始めた。

たった3ヶ月の服用にもかかわらず、そのリバウンドが酷く、寝たきり状態が半年近く続いた。全身の関節の痛み、発熱でトイレにもお風呂にも一人では行けない状態となり、血漿タンパクが激減し、廃人(ご本人が言うには)のような1年だったとのこと。(あまりの痛みと寝たきりになったショックで鬱症状があったとのこと)

治療内容は、1週間に1度の鍼治療(全身調整)と毎日自宅でお灸を炎症のある関節すべてにゴマを散らしたようにすえていく(数百壮になる)というものである。それに漢方を服用と入浴にて用いるが、どちらも身体を温め代謝を促進する作用があるとのこと。

半年を過ぎた頃に全身に広がっていた熱と倦怠感が少しずつ引いていく。

薄皮をはぐように、症状は緩んでいき、1年後には治療開始前よりも、関節の痛みは緩み(ただしすべての関節ではなく一部の関節では進行もみられた)、特に10数年来続いていた倦怠感や微熱感が取れたとのこと。







61~63歳:両膝人工関節のOP

しかし、半年の寝たきり生活で膝関節が破壊され、歩行は困難となり、やむなく別の病院で人工関節置換術を両膝に受ける。

その後、日常生活は改善しトイレや入浴はもちろん、散歩や旅行にもいけるようになり、精神的にはかなり明るくなった。

ただし、手はかなり不自由で、食事や衣服の着脱はかなり時間がかかる。 退院後もリハビリを欠かすことは無く、毎日1時間程度の散歩と病院で覚えた下肢の筋を鍛える運動を継続している。

現在は、そのクリニックには通院しておらず(経済的理由と遠方のため)、1年前から当治療院にて灸治療を週に2回おこなっている。(※沢田流基本穴への施灸)

関節変形は複数の関節(DIP・PIP・MP・肘・肩・足)にみられ、日によってかなり痛むが、灸治療を受けて、気だるくなると後が楽になるとのこと。

それでもこの一年で、少しずつではあるが悪化している関節もある。

精神的な面では、あまりに病歴が長く、半ば病気をあきらめている感じがあるが、日々の痛みにより主婦としての仕事ができないストレスと、それを理解してくれない夫へのストレスがあり、落ち込む日が多い。

ここ二ヶ月ほど咳と痰がスッキリしない

※沢田流基本穴:中脘、左陽池、気海、足三里、照海、脾兪、腎兪、次髎
    補助的に小腸兪や手三里も用いる







主訴:問診

時系列の問診

切診

五臓の弁別

病因病理:弁証論治

治療指針:生活提言











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