呼吸しづらい弁証論治


呼吸しづらい弁証論治
治療指針:生活提言




治療指針



肝気のバランスを崩さないように、肝鬱を払いながら、健脾して、肝の土台がしっかりするのを目指す。




生活提言



主訴にもあるように○○さんはもともと少し緊張しやすいタイプのようにお見受けします。生きている以上、ある程度の緊張は必ずあるかと思いますが、その緊張度合いとそれを受け止める体の器のバランスが26歳くらいから崩れてしまったようです。そのバランスを取るためには、うまく緊張を解くことと、ある程度の緊張も支えられる体の土台を養っていくことが肝要です。

まず、体の緊張を持続させないように、うまくストレスを発散させることが大切です。ヨガの腹式呼吸のように意識してしまうと返って逆効果になってしまうようなので、軽い運動をしてひと汗流したり、何も考えずにゆっくり散歩したりされてみてはいかがでしょうか。

次にストレスにも揺さぶられにくい身体の土台を作るために、○○さんの場合は胃腸の養生が大事だと考えます。お体の状態を診ても、胃腸の弱りが窺えます。お菓子がお好きで、間食もよくされるとのことですので、まずは間食を控え、食事前にしっかり空腹感を感じられるようにしましょう。そしてよく言われることですが、食事は腹八分目、油物や甘いものは極力控えるというのが胃腸を養うことにつながります。

最後に睡眠ですが、身体を充分休めるためにはしっかりとした睡眠が重要です。夜中によく目が覚めるとのことなので、翌日には疲れが残りやすくなってしまうことと思います。鍼灸治療を始めて、以前よりはよく眠れるとのことでもありますので、体調が改善してくれば、眠りの質も良くなり、一晩の睡眠で疲れが取れて、さらに体調が良くなるといういい循環ができると思います。また質のよい睡眠のためには早めに寝ることも大切です。できるだけ早めに、せめて日付をまたがないように、布団に入られるといいですね。

胃腸をしっかりさせ身体の土台の力がつくことが、妊娠への第一歩であり、ストレス状態を緩和しのびのびとした心身であることが妊娠への近道だと思います。妊娠というご希望に向けて、迂遠に感じられるかもしれませんが、当たり前の身体作りが一番大事です。







主訴:問診

時系列の問診

切診

五臓の弁別

病因病理:弁証論治

治療指針:生活提言











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