30代前半で体外受精を繰り返すも、質の良くない卵しか採れず、妊娠に致らない症例です。
IVF-ET(体外受精ー胚移植)でもなかなか上手くいかず、妊娠にたどり着けないという悩みを 抱える方は多いと思います。そのときに問題となるのは、『良い卵が出来ない』と『着床しない』ということだと思います。
今回の症例の方は、年齢が30代前半と若いながらも、何度採卵しても『良い卵が採れない』という状況で、変性卵、未熟卵などが続き、やっと戻せる程度の卵が精一杯。とても胚盤胞などまでの培養など出来ずという状況でした。
こういった状況では、何度体外受精を繰り返しても上手くいかないことがあります。
そんなときは、少し引いて『身体作りをしてから仕切り直し』をお勧めします。
しっかりと今の状況をみて、何が必要か、何が不要かを見極め。前に進む作戦をたてるのです。
卵(受精卵)の質が悪いというのは、とても難しい問題です。ただ、『絶対に無理』な状況ではないと私は思っています。前向きに、出来ることを淡々と。頑張って進んでいきましょうね。
32歳 女性 158センチ 50kg
主訴:体外受精を複数回繰り返すも、卵の質が悪く妊娠に致らない。
普段の状態について
30歳過ぎから風邪を引きやすくなった、以前は発熱しなかったのに、発熱するようになった。
最近は風邪を引いて咳が出ると一ヶ月ぐらい止まらない。
食欲は普通、時間は規則的、早食い、空腹感はよくある、いつもおいしい、噛まないことが多い
お腹が張ることはない。甘いものは苦手、間食はしない。
水分一日に1~1.5リットル
口が渇くこと、違和感はめったにない。
便通は1,2日に一回 お腹のはり、出きらない感じはない、量は多く形はバナナ。付着することもない。
小便は1日10回 2年前の転職前は1時間に1度ぐらいのトイレ、眠っている時も2回ぐらいトイレにいってしまう、残尿感があり、尿切れの悪さがあったが、最近はない。朝の5時ぐらいに尿意で起きてしまう(以前は2回、今は1回)。
寝付きはよく、眠りは深く、寝起きも良い、疲れが残ることもめったにない。
生理が始まったのは13歳 28日周期で5日間
生理時に下腹に鈍痛、生理前に乳房が張る、小さい塊がまじる。
卵管の手術後、出血の量が増え、生理の日数も増えたような気がする
30歳頃までは、低温期でも36.3度ぐらいあった体温が、全体が下がり、36.0を切るようになり、低温期は35.7度ぐらいになってしまった。高温期のあがりも、30歳頃までは明瞭であったのに、現在は明瞭ではない。
|
|
|
|