不妊不育からの出産弁証論治


不妊不育からの出産弁証論治
治療指針:経過




治療指針



1)心熱を納めるべく脾気をたて心の陰気を養う。

2)肝の鬱熱を納めるべく腎気を補う

3)脾気の根となる腎陽を補う




経過



初診後すぐに、胚盤胞の移植。子宮外妊娠となる。

20診(3ヶ月後) タイミングにて自然妊娠、流産確定
 (この段階ではヘパリンまでの指示はなかった)
 ドクターよりなるべく自然に流産する方がよいとされる。
 流産確定後3週間、11週4日で出血した。
 出血で出る度にすっきりする感じ。

週に1度で継続
 しもやけが出来なくなり、手足の冷えがよくなっていった。

80診(14ヶ月後)
 妊娠、ヘパリン始める

妊娠6週 心拍見えた
妊娠7週 肝機能悪化
週に1度の鍼灸治療継続
強いおなかの張りで入院

妊娠37w 鍼灸治療 
  ウテメリン、ヘパリン、バッファリンなどすべてやめている

2011年 2月 無事に3000グラム弱の女の子をご出産、おめでとうござ います。







沢山の出来事がありましたね。

無事にご出産までたどり着けましたこと、本当に私も嬉しいです。

ご本人のこれからの人生にとっての課題は二つあります。
ひとつは、体重が落ちてしまい、しもやけが再度出てしまったことを中心とす る、「身体の力を一段階落としている状態」。これは鍼灸治療により、1度解決し ています。しかしながら、生命力を落とすことで再度出てくる問題です。
「生命の器が小さい」ということなのです。
しもやけ事態が問題ではなく、身体の力自体が落ちてしまったという事実が しもやけということになって現れてくるということが問題なのです。
こういったときには、無理に頑張らず、ご自身の器にあわせて生活していくとい うことがとても大事であると思います。







もう一つは、喉が渇きやすい、少し焦げ臭い体臭がするなどの、身体の内側にあ る熱の問題です。これは第一点目の「生命の器が小さい」ということを土台に派生 してくる問題と、ご自身の頑張り(これを肝鬱、ストレス状態といいます)によ り内側から発生してくる部分があいまって、身体の内側の不要な熱となるわけで す。これを自覚したときには、クールダウンが必要だと思います。一義的には器 を大きくすること、そして熱の暴走があるときには、その調節も考えたいところ です。

なかなか難しい課題ですが、健康に気遣う貴方ならば乗り越えていけるかと思い ます。またお母さんの健康は、赤ちゃんにとっては何よりの贈り物ですね。器に 沿って健やかに生活されることを願っています。




第二子出産 治療経過



2011年2月第一子出産

2012年4月 第一子が1歳をすぎ、体調を整え第二子出産に備えたいと言うことで来院
 体重妊娠前42キロ現在38キロ まず体重が戻ってからとアドバイス

2012年 5月 体重1キロ増加 黄耆建中湯と当帰建中湯を服用

2012年6月自然妊娠 ー20週までヘパリン
 20w 体重が40キロになった、+2キロ(21w)
 25w 前回の妊娠時は入院などになっていたが、今回はなんとか大丈夫
     夜中に腹が張るようになってウテメリン
     疲れとお腹の張りは連動
 31w 逆子
    最後まで治らず。
 38w 帝王切開にて出産 







ご本人よりのメール

『米山先生、スタッフのみなさん

予定日より16日早い1月○日に、予定帝王切開にて2800グラム弱の男の子を出産しまし た。

何より無事に産まれてよかったです。
妊娠中、本当にお世話になりました。

今はかなり傷口が痛いですが、頑張り過ぎず体調回復したいです。

タイミングをみてご挨拶に伺えたらと思っていますが、まずはメールにてご報告でした 。

寒い毎日ですが、どうぞご自愛ください。』

 無事の出産おめでとうございます。




第三子出産 治療経過



44歳、妊娠反応が出ましたということで再診。

妊娠5w 体重39.5キロ BMI16

12w 体重 40キロに

20w お腹の重心が下がり始めている トコちゃんベルトをするようにと指導
(すでに人にあげて手元にないとー購入)

32w 体重43キロ(3.5キロの増加)
妊娠糖尿病:病院で1600カロリーの指導を受け、その上で体重を10キロ増やすようにと指導された。

34w 食事記録とBMIの記録を出したら、もっと食べてもよいと病院側が納得してくれた

無事に出産 おめでとうございます。

妊娠34wのころ、

『あの頃の自分に、あせるなって言ってあげたい』

とおっしゃっていたのが印象的でした。9年前の初診。確かにとってもあせっていらっしゃり、お身体を拝見した私が「もう少し待って!」とアドバイスさせていただきましたが、「待つ」ことが出来ずに子宮外妊娠。少し遠回りになりました。

しかしながら、この9年で38,41,44歳の出産で無事に3人のお母さんになることができました。本当におめでとうございます。

不育症でも問題になった血液凝固系の問題は、東洋医学的な弁証論治でも説明させていただいた通り、今後の人生の課題にもなります。子育てで自分のことなどほったらかしになりがちだと思いますが、ご自身のことも少し意識して楽しい子育ての時間を過ごしてくださいね。







主訴:問診

時系列の問診

切診

五臓の弁別

病因病理:弁証論治

治療指針:生活提言











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