冷え・気分の躁鬱・免疫力の低下弁証論治


冷え・気分の躁鬱・免疫力の低下弁証論治
治療指針:生活提言







治療指針



風邪の排出を優先するために、まず反応が見られた大椎や風門に熱を いれる。

風邪がうまく抜ければ、腎気の回復も促されるので、合わせて反応が みられた腎兪や太谿を補い、そのバックアップ作用によって脾の生血 作用も回復し、心血不足を改善する。

脾気がうまく立たなければ、反応があった左脾ユの孔に補気を行う。

もし風邪がうまく抜けないようであれば、先に腎の陽気を補い、 邪正闘争が表面化してきたタイミングで疎風散寒をおこなう。

肝鬱による気滞も腎気不足の一因であると思われるが、疎肝理気をする と気虚が悪化する可能性があるので、ある程度脾腎が補われた段階で、 必要があればおこなう。




生活提言



風邪を繰り返し引いているということですが、ツボの状態からは、 風邪が身体から抜けきっていないように思われます。

東洋医学的な観点では、腎気(生命力)の衰えが原因と考えられます。 また、それを弱らせた要因として、仕事のストレスを食べたり飲ん だりで発散しようとして脾気(消化器系)に負担をかけたり、新しい 環境で気を張りすぎたりと、日常生活での無理の積み重ねがあったの ではないでしょうか。

ですから、主訴(冷え・気分の躁鬱・免疫が落ちた)は昨年から急に 出たように感じると思いますが、その土台は少なくとも20代後半に はあったと思われます。







治療としては、腎気(生命力)の回復を最優先しますが、日常生活 においても気をつけていただきたいことが3つあります。

1.就寝時間を少し早くして、睡眠をしっかり取るようにしましょう。

2.梅雨に体調がよくないとのことですので、少し身体の水の巡りが悪い ようです。これは腎気の回復を妨げますので、甘いものや水分を少し減ら すようにしましょう。特に夜は気をつけてくださいね。

3.仕事、家庭、学校と忙しく、気を張ることが多くなりますが、これも 過ぎると腎気に負担をかけます。どれも短期決戦ではないので、少し肩の 力を抜いてみましょう。







すぐにすべてを実行できなくてもかまいません。
できることから、少しずつ始めてください。
きっと身体の変化を実感してもらえると思います。
いっしょにがんばっていきましょう。







主訴:問診

時系列の問診

切診

五臓の弁別

病因病理:弁証論治

治療指針:生活提言











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