時系列の問診


低血糖(めまい、動悸、過呼吸)の弁証論治
問診





機能性低血糖症というのは医学用語ではないようですが、疲れやすさ、気力の低下、眠気、不安、イライラ、めまい、発汗、動悸、甘いものに対する強い欲求、異常な空腹感などの症状を、血糖の大きな変動による低血糖症と結びつけて考えているドクターもいらっしゃるようです。 東洋医学では、低血糖症(機能性低血糖症)そのものを分析することはしません。しかしながら、四診を通じ、ご本人からの愁訴、食事の問題、そして食事にまつわる体調の変化からこのような問題も考えることが出来る可能性を感じております。 今回の症例は、ストレスによる発作的な過呼吸、めまい、動悸の症状に端を発し、継続する心身の状態に対して、鍼灸治療と、ご本人のタンパク質不足、甘味への過度の偏り、血糖値の変動などを意識し食生活へ取り組んだことによって、身体自体がかなり安定した状態になっていった症例です。






28歳女性 155センチ45.5キロ

主訴:低血糖(めまい、動悸、過呼吸)

主訴は夕方辛く、イライラしたときや空腹になってきたとき、緊張したときに辛い。
最近(ここ1,2週間)増えている感じがする。
24歳の時に会社で上司が替わりストレスがマックスだったときにおこったことがある。

症状は夕方の空腹になってきた16時から18時頃によくおこる。
気を使ったとき、緊張したときにおこる。
症状は手足ががくがくする、頭がクラクラする。
ひどいときは一気に血の気が引いてきて冷や汗、しびれが出る。

24歳の症状発症時に、肉体的な無理、精神的な無理をしていた。
上司がかわり仕事環境が細かく厳しくなったことで発症した。

自分ではこの症状はストレスや偏食でおこっていると思う。

今回の症状が出現した24歳のころから、
 1)歯ぎしりがひどくなり、歯が薄くなってしまったために夜寝るときにはマウスピース着用。
 2)身体全体に力が入っている感じ。
 3)動悸、のぼせ、ふらつきがある。
 4)昼ご飯を食べたあと(14時から15時頃かなり眠気がくる。昼寝すると1時間半ぐらい寝てしまう)
 5)全体の体調の変化に合わせて、主訴も変化する。

症状が発症時、ストレスからの体調不良でということで病院にて薬をもらい、その後、色々な症状が出て低血糖もその一つと言われた。初期のころは効果的であり、今は安定傾向でまあまあな感じで経過している。







夕方、気を使ったあと、睡眠不足の時に体調が悪い。
風邪を引くと、喉痛、発熱、左右の頭痛、
食欲については大食から普通(友達には以外と大食いと言われる。人よりよく食べる)
食欲は若いころよりも増えている
食事時間は規則的で夜食なし
空腹感があり、少し噛んで飲み込むことが多い。食事は美味しい、
胸焼けおなかの張りはない。
間食は毎日。
主訴が発症当時に24歳頃はとにかく甘いものが好きで、ご飯よりもスイーツで満たしていた。大学生から社会人まで昼食は菓子パン2コ。
治療院に来た当時は甘いものはシュークリームプリン煎餅大福ケーキ。
現在の間食はアーモンドやチーズ
飲み物は1000cc程度
以前はウーロン茶や紅茶(800cc)、いまはルイボスティーなどノンカフェイン。

口舌の乾きはよくある。
便通は1-2日に一回、おなかが張って辛いことはめったにない、薬の服用もない、
出きらない感じはめったにない。軟便やバナナ。便器に付着することがよくある。
小便は1日3,4回残尿感、尿切れの問題などはない。夜間尿もない

寝付きはよく、夢をよくみる、寝起きは普通、翌日に疲れが残ることはよくある。

初経は11歳
周期は28日6日間規則的
生理前早いときには10日から2週間、だいたいは1週間前に
 イライラ、ニキビ(いつもよりさらにひどくなる)、火照り(へそから逆上して汗をかく)
 クラクラする、動悸、精神的な症状(気分がはれない、すっきりしない、不安感)

生理前日に下肢の痛み、吐き気
排卵時の体調の変化は気がつかない

生理になると気分がすっきりとする時もあるし、しない時もある。まちまち
生理痛は何ヶ月に1度程度のすごく軽い痛み、ほぼ初日のみに下腹部が押される感じ

生理の色は濃い、小さな塊を含む、初日2日目に多い、初日からドバドバ出ることもあるが、最初は茶色っぽい血が出て1日たってから出ることもある。







主訴:問診

時系列の問診

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五臓の弁別

病因病理:弁証論治

治療指針:生活提言











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