右手が痺れる目が開かない弁証論治


右手が痺れる目が開かない弁証論治
治療指針:生活提言




治療指針



まず全身の気虚を救う。

当面は脾気をたてることを基本とする。

必要以外、肝鬱は払わない。

脾気がたち気虚がある程度回復したら腎気をたてていき、内風を納める。 もし、風邪の内陥があれば、風邪が浮いてくるかもしれないのでそのときは 風邪の処置を行う。

全身の気を補うために、十全大補湯などが有効と思われる。




生活提言



川の流れは、水がたくさんあるときには、その流れをせき止める大きな石が あれば、それを取り除くことにより流れは滞りがなくなります。しかし、流 れる水そのものが充分でないとき、石を取り除いてもうまく流れることがで きません。そして、大きな石でなく小さな石であっても流れが滞る原因とな ります。一時的に水を足してあげてもその場の水が増えるだけで、流れはう まくいきません。

水をエネルギーと考えていただければ、現在のお身体は、このエネルギーが 極端に少なくなってしまった状態と考えられます。

持って生まれたエネルギーそのものが少なめで、それでもこれまでは、強い 意志の力で乗り切っていらしたと思われます。責任感も強く、しっかり仕事 をこなそうとする姿勢からもその様子が伺われます。

閉経に向かい、身体が大きく変化するとき、いろいろな要素が重なりエネル ギー不足になったと思われます。

このエネルギーを少しずつ貯えていくことが目標です。







そして、エネルギーを貯えるのに必要なのは、まず質のいい睡眠です。睡眠 時間は長く取っていらっしゃいますが、深く、夜中に何度も目覚めることな く眠れるようになることも目標としています。

次に食事ですが、食べないと消耗しますが、食べ過ぎても消化のために消耗 します。今は食欲がなく、食べてみるとおいしく食べれることができ、お腹 も動いて気持ちいいから食べたいけど、食べ過ぎないようセーブしているそ うですね。

規則正しく食べていただき、食べ過ぎないようにするのはいいことだと思い ます。

消化の悪いもの、冷えるものは避けてください。食後にお腹が張るようでは 食べすぎとなりますので、その手前までが適量となります。

今、便通がつかなくて辛い状態ですね。できれば下剤を使わずに通じがつけ ばということも目標にしています。

朝、食事の後、決まった時間に出ても出なくても5分間排便のためトイレに 行く習慣をつけてください。







今まで簡単にこなしていたことができない、これは気落ちしイライラし辛い ことであるとお察しいたします。でも、調子が良くていろいろできそうだか らとがんばって動きすぎると、それはエネルギーを消耗してしまいます。ご 自身も失敗したことがあるとおっしゃっていたように、今はセーブすること が必要かと思われます。

そして、今は筋肉を傷めやすいので、右手を過度に使うことは控えるように してください。

気持ちの良い程度に身体を温めることは有効ですので、生活に取り入れてみ てください。少し余裕があるときは、足湯や肘湯などを行うのも有効です。 また足三里のお灸は、お腹の調子を整え、エネルギーを貯えることにつなが りますので是非続けてください。







主訴:問診

時系列の問診

切診

五臓の弁別

病因病理:弁証論治

治療指針:生活提言











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