胃腸の不調 肩凝りの弁証論治


胃腸の不調 肩凝りの弁証論治
治療指針:生活提言




治療指針



脾腎を並行して補いつつ、内陥の反応と思われる、大椎、陶道、 風門へ施灸し邪気の排泄を促す。

肝気が脾胃に横逆していることも胃腸に負担をかけているが、今回 のケースでは気虚がベースにあり、肝気を払うってしまうと日常生 活がままならない可能性があるので、直接肝気を払うことはしない。

生来の脾器の弱さを補うために、現在服用している補中益気湯を続 けてもらう。




生活提言



今回、問診やお身体の反応を診させていただいて、○○さんは本当 に意志の強い人だという印象を持ちました。

そのため、今のように体調が不安定で、職場に迷惑をかけることが ○○さんにとってはとても辛く、悔しい思いをされているこが理解 できました。

ご自身でもお気づきですが、東洋医学的な観点でも消化器系の弱さ が根本にあるために、頑張り過ぎるとどうしても胃腸に負担がかか ります。意志が強いという長所も時と場合によっては自身を傷つけ てしまうことがあることを心に留めておいてくださいね。







同じように頑張ってもなんともない同僚を見ると焦る気持ちもあ ると思いますが、人はみんな持って生まれた身体の強さが違います。

これを人と比べても何の意味もありません。

身体を「器」に喩えて考えますと、自分の器の大きさや弱い箇所を 知り、それに合わせて人生を歩んでいくことが大切です。

上手くバランスを取れるようになると器も充実し、○○さんの強 い意志をしっかり支えてくれるようになります。 ま

だまだ若いですので、焦らず立て直していきましょう。







治療していく中で、次の3点に気をつけてください。

繰り返しになりますが、仕事を頑張り過ぎることは、腎気(生 命力:免疫力と考えても結構です)への負担となりますので、し ばらくは少し肩の力を抜いてください。

おそらく仕事での緊張を緩めるために夜に甘いものを食べる傾 向があるようですが、消化器系への負担となりますので、時間を お昼にするか、どうしても夜に食べたくなっても量を控えたり、 曜日を決めたりして少しずつ減らしていきましょう。

治療を続けて少し腎気が回復してくると、風邪の症状が現れる と思います。その時には悪くなったと考えず相談してください。

身体が追い出そうとしている時に、タイミングを合わせて治療す ると、上手く風邪を追い出すことができます。

養生もあまり頑張っては意味がありません。少し気をつけてもら えれば、その分身体に変化が出ますので、それを楽しむ位の余裕 をもって臨んでくださいね。







主訴:問診

時系列の問診

切診

五臓の弁別

病因病理:弁証論治

治療指針:生活提言











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