アトピー、赤ちゃんが欲しい弁証論治


アトピー、赤ちゃんが欲しい弁証論治
治療指針:生活提言




治療指針



脾肺を同時に補いながら腎気を中心に立てて、まずは全身的な気虚を救う。肝鬱がきつい時は疏肝も適宜行うが、基本的には腎気を補って根をつけることで肝気の安定も図りたい。

全身的な気虚から脱し、肺気がしっかりしてきたら、より腎気をしっかりさせるようにして、妊娠へと近づけるようにしたい。脾気の虚損は時間経過が長いので、脾気も補いながら、腎気を立てた方がより良いと考える。




生活提言



アトピーを発症された32歳の頃の多忙な時期にかなり身体の力を落とされたと思われ、それがうまく回復されていない状況がお体を拝見した感じから窺えます。そのためなかなか妊娠しにくいというところに繋がっているかと思われます。まずはしっかりと身体の土台の力をつけていくことが、妊娠のみならずアトピーや花粉症の改善にも繋がるかと思います。

身体の力を養うのに大切なのが質のよい充分な睡眠です。寝起きも良く、それほど睡眠に問題は無いように思われますが、少し就寝時間が遅いので、できれば日付をまたがないで就寝できるとより質の良い睡眠になるのではないかと思います。

また胃腸の力を落とさないことも身体の力を養うのに大切です。結婚されてから水分を多く取っていらっしゃいますが、足のむくみが悪化していることからも少し水分を取り過ぎているように思われます。水分を多く取るようになって逆に喉が渇くとのことですが、過剰な水分摂取が胃腸の負担となり、排泄しきれない水分となって体に溜まり、必要な水分が体をうまく巡れなくなり、喉が渇くという悪循環を作り出しているように思われます。少し水分を減らして、胃腸への負担を軽くしましょう。

体に余分な水分があると気血の巡りも悪くなります。そうすると体の気血が偏在して過剰なところには熱が生じて、アトピーのように痒みを生じやすくなったり、下に溜まりやすい水分は足のむくみとして現れたりします。体に負担にならない程度の運動は気血の巡りを良くしてくれるので、ストレス発散も兼ねて散歩程度の運動はお薦めします。




治療経過



2010年12月初診

1)左湧泉ミニ灸 膻中7 気海10 右内関、左公孫 三陰交灸頭鍼
2)左胃兪、右三焦兪 左腎兪 次髎 鍼して温灸
自宅施灸 三陰交 左公孫

2011年3月妊娠

2011年11月無事に女児を出産 おめでとうございます(^^)







主訴:問診

時系列の問診

切診

五臓の弁別

病因病理:弁証論治

治療指針:生活提言











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