もともと、10代より右の卵巣出血、左の卵巣摘出、子宮内膜症の症状が強くアルコール 固定、内膜剥離などを繰り返すほど、下腹部の瘀血の状況はきつい。
そのうえ、20代より内膜症のために使ったホルモン剤のために体重が増加、 内湿がたまり全身の気機へ負担がかかるようになった。その上、25歳で右の骨盤骨折。 右骨盤を中心とする経絡経筋の損傷が加わり、湿気などが多くなると右の座骨神経痛が 出るようになり、また子宮内膜症の癒着も右の下腹部が特に痛むようになってきた。
局所の瘀血の状況が骨折により場の損傷が加わり弱ったために内湿など全身状態の影 響を強く受けるようになってきたと思われる。
30代で不妊治療、手術によりなんとか妊娠するものの、 33歳での第一子妊娠5ヶ月から子宮内膜症の癒着による痛みが、夜間を中心にひどくお こり入院による痛みのコントロールでなんとか出産にこぎつけている。夜間に起こる固 定制の強い痛みであり下腹部の瘀血によるものではないかと考えられる。
妊娠中はなんとか痛みのコントロールはついていたものの、帝王切開で行われた出産後 、いままで行われていた痛みのコントロールがなされなくなると、痛みは再度強くなっ た。
子宮を中心とする瘀血の状況は出産により解消されることが多いが、産後、強いだる さ、肩こりを感じるなど、腎気が落ちてしまっていたため、生命力に余裕がなく、瘀血の解消までには致らなかったのではないかと思われる。
弁証:瘀血 腎虚
論治:補腎 活血化瘀
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