時系列の問診


花粉症の?弁証論治
問診




男性  35歳
体重49,3キロ  身長166センチ
職業 鍼灸師
肉親の遺伝的傾向  母がリウマチ

●一番つらい症状  
春と秋の花粉症(春が特にひどい)で症状は
喉の痒みと痛み、鼻水、くしゃみ、目の痒み、寒気
たまに発熱

目の痒みは中学2年生の時に河川敷で遊んでいる時に 急に起こった。

その他の症状は 明確には覚えていないが、おそらく20歳頃から徐々に 起こったように思う。

年々悪化しているように感じる。

●他に治していきたい症状  
お腹がしくしく痛むことが多い

●今回の症状が起こる前に
  肉体的に無理をしましたか  いいえ
  精神的に無理をしましたか  いいえ
  風邪を引いていましたか  春・秋になると、
風邪を引いてそれをきっかけに
花粉症の症状がではじめるという年もある

  生活環境の変化   5年前と3年前に引っ越しをした。
    5年前の引っ越しでは症状の変化は感じなかった。
    3年前の引っ越し後は症状が少し悪化したかもしれない。
 ただし年々悪化傾向にあるので引っ越しと症状の悪化とは無関係なのかもしれない。

●全身的な体調の変化に合わせての変化  変化しない。
ただし27歳の時に慢性前立腺炎にかかり
それを治そうと健康に気を使っていた28歳の春は
花粉症の症状はかなりましだった。 

●今まで受けた治療について
  H14年頃に大阪府茨木市の医誠会病院で花粉症の症状を
  やわらげる為に鼻の粘膜にレーザー光線治療を受けた。
  治療効果  鼻水・鼻詰まりがかなり改善した。

●ふだんの状態について
 良い変化   入浴中 入浴後
     (すっきりとした感じがして身体が軽く感じる)

 悪い変化  冬(朝に耳がつまったり、足の指がしびれたようになる)
  梅雨時(31歳の時に交通事故をしてから身体が重だるくなることがある。特に頸に強く出る)
  季節の変わり目(よく風邪を引く)
  夕方 気を使った後 睡眠不足 旅行の後(疲れが出ることがある)
  食べ過ぎ 飲み過ぎ(翌日下痢をする、肩甲骨間が腫れて痛む)
  下痢(トイレから出てくると疲れた感じがする) 

 よく風邪を引く
 (寒気・のど痛・発熱・食欲不振・たまに関節痛がでる)

その他  激しい運動の後も
冬の朝と同様に耳がつまったようになり聞こえにくくなることがある
また、耳に関しては子供の頃から会話を聞き取りづらく感じていたが
聴力検査では毎回異常はなかった。







●食欲について

 食欲は普通だが、34歳頃から少し落ちた気がする
 食事時間は規則的で 朝7時半・昼12時・夕食6時半
 早食いで噛まないことが多い
(この1~2年特によく噛むよう気をつけているので 少しずつましになってきている)
 空腹感はよくあり、いつもおいしく食べられる
 食べ過ぎた後には、お腹が張ることがある
 (食べ過ぎた後は、肩甲骨間が腫れていたむこともある)

よく食べる物  白米・焼き魚・味噌汁
好きな食べ物  甘い物(ケーキ・クッキー)・鶏肉
        ウナギ・フルーツ
嫌いな食べ物  豚肉・揚げ物・

間食は2~3年前から最近までストレスを感じた時に取ることが
多かったが、最近はたまに週末にクッキーやおかきなどを
子供と一緒に食べる程度

タバコは、20~25歳まで1日に10本程度を続けていた
お酒はほとんど飲まない

飲み物は1日中ちびちびと飲んでいる感じで
1日のトータルは1000cc以上
飲み物の種類 特にこだわりはなく、
戴き物の万能茶というお茶をよく飲む

口はいつも渇いた感じがする







●大便について
1日に1~2回出る(排便後は決まって喉が渇く)
便秘はあまりないが、出切らない感じは時々ある
 大便の形は細くて少なくないことが多い
 便器に付着することがよくある
 臭いは普通で時々臭う(肉を食べた翌日など)

●小便について
 1日に8~10回出る(量は少ない)
 残尿感はよくある
 尿切れが悪いことがよくある
 色は普段は薄い黄色だが、時々濃い黄色になることもある
 夜間排尿はめったにない

●睡眠について
 寝つきは悪い
 よく夢を見るが内容は覚えていない
 寝起きは悪い(特に冬)
 翌日に疲れが残ることがよくある







●今までにかかった大きな病気

 27歳の時に慢性前立腺炎を発症する。1~2分周期で前立腺部に強い不快感と痛みがやってきて、頻尿・排尿時痛なども強くでる。幾つもの泌尿器科を受診するが原因不明で、とりあえず抗生物質を処方されるが効果なし。漢方薬(竜胆瀉肝湯)も試したが効果なし。 同時期に痔も発症した。

東京の高橋クリニックで慢性前立腺炎を手術療法で治すと聞き手術を受ける。

手術翌日には症状は全て消失していたが、術後2日目から症状が少しずつぶり返してきた。

実家に帰ってから(術後5日くらい)すぐに手術部位が腫れて尿閉となってしまい、さらに猛烈な寒気と発熱・耐え難い頭痛(頭の中心が割れるような痛み)・肝機能障害(おそらく抗生物質が原因)で宝塚市立病院に入院(7日間)。

入院中は激しい頭痛で身体をなかなか起こすことができなかった。また医師から目が赤くなっていることを指摘される。

口の中が気持ち悪いので鏡で舌をみてみると舌全体に分厚い苔がびっしり生えていた。

痔は実家に帰ってすぐとこの入院中の2回破裂するような感じで出血をした。

出血した直後は痔の症状(肛門部の違和感)は完全に消失するが、しばらくするとだんだんと肛門部の違和感が出てきた。

1週間で何とか尿閉と頭痛が治まり退院できたが、前立腺炎の症状は相変わらず悪化傾向。

西洋医学での治療に見切りをつけて、自分で治そうと運動や食事療法などを行うようになる。

始めて4~5日あたりから、とても太くて緑色の大便が毎朝大量に出るようになる。

それが4~5日続き、それ以後は症状が劇的に改善した。それでもまだ残っていた症状は2年位かけて徐々に治っていった。







主訴:問診

時系列の問診

切診

五臓の弁別

病因病理:弁証論治

治療指針:生活提言











一元流
しゃんてぃ治療院
ビッグママ治療室