治療指針:生活提言


食道アカラシアの弁証論治
病因病理:弁証論治




病因病理



主訴が出るまでは早食い・大食・時間は不規則で、アイスや炭酸飲 料が大好きとあり、長年、脾胃への負担をかけ続けていた。

出産後から徐々に体重が増え続け、30、40代に70kg近くあり、 多汗や頭皮のブヨブヨなど内湿をうかがわせる症状がでている。

また30代には、ストレスによって寝込むほどの頭痛が出ている ことから、肝気が鬱滞しやすいタイプで、これによって胃に熱を生 じ、食欲に拍車がかかっていたとも考えられる。

そして、脾気は多少落ちて湿の捌きが悪くなっているものの、消化 器症状がこの時期に現れていないことは、この方の脾器の大きさを 物語っている。







その後も肝鬱傾向は続き、それによる食の不摂生も続いたために、 内湿と相まって徐々に食道付近に強い気滞が生じ、嚥下しにくいと いう症状が出ることになったのではないか。

そしてその期間が長く、生活改善もされなかったため、ついには 胃器を虚損してしまい、西洋医学的な処置をしても少しずつ症状は 悪化し、まるで食道から食物が下りてくるのを拒むかのような、胃 土の冷えと硬結の多さを呈しているのではないか。

西洋医学的な処置について、バルーンはその場しのぎの処置にしか ならず、内視鏡OP後も、体重が減少し寝つきの悪さやこむら返 りが出だしていることから考察すると、腎気を損なってしまったと 思われる。

現在も顔色が土色で脈も大で締まりがなく、生命力の弱さがうかが える。

食道の問題によって、後天の精がうまく取り込めないために、腎気 を養うことができていない。

その結果、腎気が脾胃をバックアップできず、胃の器を修復できな いという悪循環に陥っているのではないか。




弁証論治



弁証
・肝鬱気滞 ・脾虚内湿 ・腎虚 ・胃器虚損

論治
・疏肝理気 ・健脾利湿 ・補腎 ・補胃気







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