治療指針:生活提言


首肩の痛みの弁証論治
病因病理:弁証論治




病因病理



若いころから生理にはそれほど悩まされることもなかったが、32 歳という若さで子宮筋腫を発症していることを考えると、何らか の要因で下焦に滞りが起きやすい状態が続いていたのではないか。

その要因として、「頑張り過ぎてしんどくなり転職を繰り返す」 という話から、肝気の立て方がうまくコントロールできず、腎気に 負担をかけすぎてしまい、結果さらに肝気を立てるというサイクル を繰り返していた可能性を考えた。

腎気に負担をかけつつも、若さと、テニスという運動習慣にて肝 鬱を払い、それでもしんどくなった時には、転職することによっ て、日常生活を成り立たせていたものと思われる。

37歳ころから朝に疲れがとれにくくなっていることや、便秘傾向 になっていることから、腎気の虚損が少し表面に出だしたと考え た。

そして、2年前にテニス、仕事を頑張り過ぎて、利き腕側の経絡経 筋病を発症することになったのではないか。







問診表にある「首肩の痛みと全身的な体調はリンクしていない」 ということを前提にすれば、緩解因子の「起床時は悪いが動き出 すと少しましになる」という情報は、経絡経筋病による局所に限 った鬱滞をうかがわせる。

しかし、テニスを休むことで最初は良くなっていたのに、今は休ん でも変わらないことや早く寝ても朝は頑張らないと起きられないこ とから、この2年で腎気がさらに不足し、生命力の弱りによって 局所でも虚実が混じり合う状態で症状が固着してしまっているので はないか。

さまざまな治療法を試しても一時的にしか改善せず2年も症状に変 化がないこと、大巨の冷えて堅い反応や下腹の鼓張などから、やはり ベースには中心の問題(腎気不足)があると思われる。

全体に緩みや抜けている経穴が少ないことにも違和感があり、気虚 によって経穴反応がうまく出せていないことが考えられる。

現在も歯をくいしばって目覚めるなど、肝気のコントロールがうま くできておらず、このままでは主訴はもちろん、腎気の虚損も進 み、今の職場も長く続けられないのではないか。




弁証論治



弁証
腎虚 手少陽足太陽の経絡経筋病

論治
補腎 疏通手少陽足太陽経絡







主訴:問診

時系列の問診

切診

五臓の弁別

病因病理:弁証論治

治療指針:生活提言











一元流
しゃんてぃ治療院
ビッグママ治療室