治療指針:生活提言


ゲップが多い弁証論治
病因病理:弁証論治




病因病理



24歳で第一子を出産した。このとき、つわりがひどく体重が7~8kg 減った。気逆が強く、脾胃に影響したためと思われる。出産する頃には 51kgと回復したが、それでも妊娠前に比べると2~3kgしか増えて おらず、腎気に負担がかかっていたと推測される。

産後、母乳がよく出たとのことだが、肝気をたたせることで母乳を出して いたと思われる。また、この母乳をよく出していたことが、腎気への 負担となり、素体の回復を遅らせていた可能性も考えられる。

26歳、27歳と二度流産した。腎気の回復が十分でない状態だったため 妊娠を継続できなかったのかもしれない。この流産でも腎気に負担が かかった。この頃は、朝起きれないことが多い、肩こりもひどかったと あり、腎虚による気虚の状態だったと推測される。

28歳で第二子を出産した。妊娠を継続でき、無事に出産できたことから この頃には、それなりに腎気も回復していたと思われる。

32歳のとき、腹を立てることがあり、一晩で胃を壊した。これは腹を 立てたことで気逆が起こり、脾胃を傷めたのだと考えられる。

この方は、つわりもひどかったことから、気逆が起きやすい体質だと 思われる。しかし、脾胃の問題が深くなることもなかったようなので、 ことが過ぎれば、すぐに回復できる力もあったのではないだろうか。







56~7歳で閉経、この頃、寝た状態で頭を動かすとフワフワしたり、 覚醒時に全身びっしりと細かい汗をかくことがあった。

睡眠時は、気が裏に納まった状態であり、肝気の張りもない状態である。

目が覚めたばかりの状態では、気が十分に表に出てきていないため、 上焦の気虚が起こりやすく、そのため、頭を動かすとフワフワしたり、 肺気も不安定なため、汗をかくという症状が出たのだと考えた。

主訴である[ゲップが多い・お腹が張る]症状を感じ始めたのも、 この頃であった。閉経は、腎気の衰えにより起こるのだが、同時に肝陰も 弱り気味であった考える(肝腎同源)。そのため、肝陽が不安定になりやすく、 気逆や気滞が起こりがちなのだろう。

食後にお腹が張るのは、消化しようと脾胃に集まった気が気滞を起こした ためで、それがゲップとして出てくるのだと思われる。そして、マッサージを 受けると気滞が解消されるため、ゲップも出やすくなるのだと考えられる。

60歳のとき、白目が充血するようになった。腎気の衰え(全身の衰え) により、目というパーツも少し衰え、職場で、風が目に長時間当たることが 負担となり、それでも目を使うために気血が集まり、充血しやすくなった のではないかと推測した。




弁証論治



弁証:腎虚 肝気の不安定さ

論治:補腎







主訴:問診

時系列の問診

切診

五臓の弁別

病因病理:弁証論治

治療指針:生活提言











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