受傷18ヶ月後、来院時には、一見して脳梗塞後遺症による右半身不随の状態でした。
瞳孔が直視しチックが少しありました。
杖にすがり、右かかとは地面に着くことができず尖足位で、ぶんまわし歩行をしています。
また右腕も体側から離すことができず、拳を内側に握り込んだ状態でした。
局所である大腿部ははときどき電撃様に痙攣していました。
けれども皮膚表面には傷跡はありません。
内部の筋層に17㎝ほどの亀裂があり、そこに血腫がたまっているということでした。
大腿つけ根から中部に至る陽明経・少陽経の左右差は1.5倍ほどありました。
体位の転換が困難なため詳細な体表観察はできていませんが、
仙骨部分の腫れと冷えが目立っていました。
また、右漏谷から三陰交にかけて腫れていて、非常に強い圧痛がありました。
さらに、右腎兪には強い圧痛があり、
左脾兪には亀裂陥凹がありました。
上仙から中枢にかけての督脉上は、軽く触れるだけで痛みを訴えるという状態でした。
一元流
しゃんてぃ治療院