治療指針:生活提言:治療経過


少ないチャンスのなか40才で出産した弁証論治
病因病理:弁証論治



病因病理



20代よりまっすぐ寝ると腰が痛い、よく膀胱炎になるなど、もともと腎気が少し弱めではないかと思われる。

30才には足の冷えが出現。生理痛がなくなるということと連動してでているので、腎気が弱まり、子宮を中心とする生命力の弱りが出現した可能性が伺える。

34才には貨幣状湿疹が冬に出現。

生理の5日目から10日目まで下腹激痛が出現している。

これは体表観察でも伺える風邪の内陥がこの時点から起こったのではないかと思われる。風邪の内陥がもともと弱めの腎気に負担をかけ一段と生命力を落とし脾気にも負担をかけ内湿を生じさせたのではないか。

このため、腎気の弱りが明瞭となる生理の5日目から10日目の下腹部痛を引き起こし、風邪の内陥と腎気の弱りのためにおこりやすくなった気の上逆により、内湿とあわせ貨幣状湿疹の出現となった可能性が伺える。







風邪の内陥は継続し、腎気への負担、気の上逆が続き、1年後の冬、前頭部の頭痛が出現し、夕方になると上半身がのぼせるようになっている。

腎気は陰気を中心として不足となり胃の陰気を補うことができず胃経の熱となり 前頭部の頭痛が生じたのではないか。また夕方には疲労のため腎の陰虚熱を生じやすくなり、内湿や肝鬱もあるため上焦にこもりやすくなったと思われる。







ご本人の現在の体表観察からも、 両腎兪の陥凹、気海関元の奥の冷えなど腎気の弱りが明瞭である。

その上 体つきの割に大きな脾募、中脘の固さ、心下のつまりなど 内湿の存在、脾気の動きの悪さ、強い気逆がうかがわれる。

また、大椎の細絡盛り上がり、右の太淵の腫れもあり風邪の内陥も伺える。

この風邪の内陥により生命力全体に負担をかけ、気の上逆を強くしより上焦の鬱熱を生じさせやすくなっている可能性がうかがわれる。




弁証論治



弁証:腎の陰虚を中心とする腎虚 風邪の内陥 

論治:疎風散寒 滋腎補腎







主訴:問診

時系列の問診

切診

五臓の弁別

病因病理:弁証論治

治療指針:生活提言











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