時系列の問診


嘔気が続く弁証論治
問診



問診日:2015年9月12日・23日、2016年7月3日

36歳 女性
身長:156cm、体重:41kg(2016年7月には40kgきった)、血圧:100/60
仕事:研究所の技術職員

主訴:1、嘔気 2、のどの詰まりからくる咳







【今一番つらい症状について】

1、嘔気:23歳から現在まで。

大学で友人に、吐き気がすると話した記憶はあるが、今の嘔気と同じかは不明。

嘔気は、朝食後に動き始めると感じることが多い。通勤中の運転や電車でも。

電車内での他人の臭い(衣服の生乾きの臭いや香水)、トイレに入ったときの 臭いでオエッとなる。飴をなめていると少し抑えられる気がする。調子が悪い ときは食べないで動くようにしているが嘔気は起こる。吐く心配がないだけ。

27歳前後が一番ひどかった。外出中、食べたものが下に降りなくて、 立ち上がったら気持ち悪くなり吐いた。家でなら平気。家族とでも外食はダメ。

つらい時期は一定しない。悪くなったりマシになったり。

ひどいとき、マシなとき、波をくり返しつつ、だんだん振れ幅が小さくなった。

今はだいぶマシ。

2、のどの詰まりからくる咳:27歳前後から現在まで。

体調が一番ひどかった頃に出現した。

出始めると止まらない。痰(白色、たまに黄色)もからむ。

のどがざらざらする。水で流したい感じ。のど飴必須。

調子が悪いとき、布団に入ってしばらくすると咳がでることもある。







【問診で出てきたエピソード】

就職してから一時期、たまに。夜~夜中にお腹が激しく痛み、トイレへ 何度もかけこむ。出しきるまで続く。冷や汗が出る。最近はない。

体調が一番ひどかった頃(27歳前後)、口・のどが渇くようになった。

水を持ち歩かないといけない。ゴクゴク飲む。

普段はそんなに水分をとらないのに、おかしいと感じた。一年くらい続いた。

2014年9月、高速道路で長いトンネルを走っていたら怖かった。

動悸がして、手の感覚が少しおかしく、スピードの感覚も分からなくなる。

短いトンネルや前に車が走っているときはそうでもないが、 暗闇の中をトンネル内のライトが後ろに流れていく光景を見ていると、 意識も飛んでしまいそうな気がする。死ぬんじゃないかと思う。

2015年秋、2016年春、プチ断食をした。断食をして一週間くらいは、食べても お腹がしっかりしている感じで、便通もちゃんと消化しているっぽいとのこと。

そして徐々に具合が悪くなっていくらしい。

【他に治したい症状】

手の気のめぐり(冷え・だるさ・しびれなど):3年くらい前から。

・冷え:手首まわり

・だるさ:手指・母指球。つりそう。こり固まる。

・しびれ:手の先~肘まで(どちらかというと外側だけどはっきりしない)
     ボワンとした感覚。動きにくい。固まっちゃう?感覚が鈍くなる?
     車の運転怖い。

神経内科で調べたが異常なしと言われた。症状はどれも右>左。

最近はマシだが、手の甲がカサカサする感覚が出てきた。触り心地ではない。

(2016年7月カサカサする感覚はないとのこと。暑い時期は冷えも気にならない。)







【今一番つらい症状に対する治療】

病院では、いろいろ検査をしたが原因は分からなかった。

2006年から現在まで、だいたい週一回、鍼灸院に通っている。

血虚、気虚とよく言われている。

気のめぐり、胃腸を元気にする処置を受けている。

手や足、たまにお腹に鍼・灸・打鍼も。背・肩に鍼、命門に灸。

効果:悪化を防ぎ、ある程度バランスはとれているが、症状はなくならない。

治療中に眠くなって眠ることも。そのときはスッキリする。

【既往歴】

甲状腺機能亢進症(バセドー病)

20歳くらいのとき。汗がすごく出て、手が震えて、痩せた。

体重が45kgから40kgに減った。もしかしたらそれより減ってたかも しれないが、怖くて量れなかった。食べる量は変わってなかった。

症状が出てから、比較的はやく病名が分かった。

薬を飲んだら、すぐに良くなった。少しずつ減薬して、断薬。

しばらくしたら再発したため、また薬を飲み、減薬して断薬。

その後は大丈夫だった。大学卒業までには治療は済んでいたはず。







【ふだんの状態について】

体調の良い変化:記載なし

体調の悪い変化

・クーラー:寒い。冷える。風が苦手(扇風機は平気)。体力が奪われる。
      温度変化がきつい。職場や通勤がつらい。

・季節の変わり目:鍼灸院で体調が悪いというと「季節の変わり目だからね」と
         言われることが多い。脈が消え入りそうらしい。

・肉体疲労時

・気を使った後

風邪は全然ひかないし、熱も出さない。最後の風邪の記憶は大学受験のとき。
風邪っぽいかな?ということはある。

・寒気:背中に寒気を感じるとカイロを首の後ろに貼る。
    不調を感じたらすぐに休むようにしている。

(食事)

食欲については分からない。具合が悪いから食べれない。小食。

(お腹が壊れてるときに食べても腹痛で消化せずに出てしまうので食べない)

食事は朝6時、昼12時、夜20~22時。

(2016年7月最近、朝ご飯を食べないで出勤。お腹が空いてくる10時頃少し食べる)

食事時間は15分で、普通に噛んで食べる。空腹感はめったにない。

食事はよくおいしく食べられる。食後に時々お腹が張る。

よく食べるのは、白米、チョコ。

嫌いなものは、生のタマネギ、ネギ、そば

(そば:食べると気持ち悪い気がしていた。軽いアレルギーがあると判明)

間食は毎日で、チョコとコーヒー。23歳からの習慣。

デスクワークをしていると口寂しくなる。何か食べたい。集中力も落ちる。

午前と午後。午前に食べるのはお腹が鳴るから。

たまに夕食後すぐ、ポテチやじゃがりこを食べたくなるときがある。

(タバコ)

吸わない。

(飲酒)

3年くらい前から、家で休日に父親と晩酌する習慣。月に4~5回。

ビール・梅酒・梨のお酒。コップ一杯くらい。

(飲み物)

1日に飲む量は800cc以上。

茶、牛乳、コーヒー、紅茶を飲む。

口はよく渇くし、粘る。ちびちび飲んで口をうるおす。

(大便)

1日に1回出る。

時々、便秘でお腹が張ってつらい。膨満感がある。ひどいときは4日くらい。

便が出切らない感じはよくある。

大便は軟便で、量は少ない。便秘と軟便をいったりきたり。

軟便がいつ頃から始まったかは記憶にない。

便秘:カチカチ、コロコロで出すのが大変。その後は軟便になる。

軟便:便器に付着することはよくある。大便の臭いはきつく、いつも臭う。

朝コーヒーを飲むと便意をもよおしやすい気がする。

休日に出ないことが多い。生理前に便秘。

(小便)

1日に7回出る。

残尿感、尿切れが悪いことは時々ある。何年も前から。便秘時に多い気がする。

尿の色は黄色が時々。夜間排尿はない。

(睡眠)

就寝23時30分、起床5時40分。

寝つきはよい。夢は見ない。寝起きは普通。

翌日に疲れが残ることは時々ある時期があった。いつかは覚えていない。

今はそうでもない。







【婦人科の状態について】

一番つらい症状と生理との関連は判らない。

(生理4日前あたりに体調が悪くなることがあるとのこと。

症状は、頭の中が痛い・重い、ぼーっとする、眠い、便秘になる。

生理が始まると良くなっていく)

初経は中学の頃(詳しくは覚えていない)

生理周期は約30日、生理期間は7~10日。

(たまにダラダラ続く:鍼灸院に通い始めた頃から)

鍼灸院に通い始める前あたり、不規則で遅れることがあった。

たまに早く来たりも(不正出血?)。鍼灸院に通ううちに整ってきた。

生理開始の前日あたりに下腹部が痛む。

でも生理痛とは分からないような、普通のお腹の痛み。

なんでお腹が痛いのかと思っていると、次の日に生理がくる。

3年前くらいに気づいたが、たまに排卵痛があるような気がする。

左右どちらかのときだけ、体調も悪いし、生理痛もひどい気がする。

生理痛は1~2日目、鈍痛。たまに薬を飲む。

生理血は濃くて、親指大の塊があり、量は普通。

生理の血量は2日目が多い。

ピーク日の血量が少なくなった気がする。鍼灸院に通い始めた頃から。







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病因病理:弁証論治

治療指針:生活提言











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