治療指針:生活提言


繰り返す自然気胸の弁証論治
病因病理:弁証論治



病因病理



この方の子供のころを見ても先天的な弱さが考えられる。

喘息は中学生になったころからなくなり、風邪もひきにくくなっている。

成長と共に腎気がそれなりに充実して肺気、脾気もささえられるようになってきたためと思われ るが、

気虚気味の素体であったと思われる。







はじめの気胸が19歳で起こっている。

これは就職し社会人になって1年少しの時である。

もともとの先天的な弱さと、全身が気虚ぎみであることにより、 働くことは気虚体質をさらに悪化させることになった。

気虚の中心は肺気であったため、重いものをもつということが直接的に大きく肺気 への負担となり、肺気を傷り自然気胸となった。

気胸になった時、体重が42kgから36kgに減り、1年かけて40kgまでもどる。

現在の体重40kgにもどるまでに1年という長い時間がかかっている。

気胸という大きな身体へのダメージは、修復するためにたくさんの腎気を使った。

そのため腎気の支えが不足し、脾気も弱まり体重がおち、回復に長い時間がかかってしまった。

その後転職をし、職場が変わる。







1年後、正社員になったあたりから胃の不快感を感じるようになり、食欲もなくなっている。

環境が変わったこと、正社員になったこと。と環境の変化がみられる。

緊張による肝気の張りが肝気犯胃を引き起こしたためと思われる。

そして全身的な気虚をきつくしたため、

自然気胸の再発へとなった。(22歳自然気胸)

また、スポーツジムにも通ったが、身体を養うことにはならず、全身の気虚は救 われなかったので、24歳にも自然気胸をおこしている。

24歳から30歳の間は気胸は起きていないが、

30歳左肺気胸の前に職場環境が、転職したりと1年で目まぐるしく変わっている。

この環境の変化により、肝鬱となり脾胃への負担になった。(肝気犯胃)

全身の気虚は補われることができず、30歳の重いものを持ったときに自然気胸が再発した。

自然気胸再発の繰り返しは腎気の落ちともともと気虚体質であるため回復するのにかなりの時間 がかかっている。

そして腎気のおちから脾気も負担になっているため、

現在ある、小食、胸焼け、お腹のはり、軟便ぎみや、胃の不快感と脾気の弱りが出ていると思わ れる。




弁証論治



弁証 肺脾の虚 肝鬱

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