治療指針:生活提言


慢性扁桃腺炎 手術後の体調を回復したい弁証論治
病因病理:弁証論治




病因病理



中学から22歳の手術後まで生理が不規則であったということは
成長過程の段階で日常的に
腎に負担がかかっていたことがかんがえられる。

20歳の8月にレッスンを持つようになってから
便秘がひどくなり、薬を使うようになっている。
この時、レッスンという肉体的負担と人前に立つ精神的負担も重なり、
腎虚肝鬱がより強くなっていたと考えられる。
また、この時から筋力トレーニングトレーニングを始めて
股関節違和感が出てきたと自覚していることからも
運動による疲労感はかなりあったように思われる
そしてこの違和感は腰から肩と上に上がってくるということから
上逆傾向が強かったと考えられる

その一年後には慢性扁桃腺炎が月に一回出るようになっている。
またこの時から咳喘息も出てきていることから
腎虚肝鬱の上逆による鬱滞が解消されず、
肺気に影響を及ぼし肺気不宣となった。
それにより扁桃腺炎や咳喘息を引き起こしていたとかんがえられる。

咳喘息は運動して温まると出てくること、
咳をすると吐きそうになるくらい止まらなくなることは
運動によって上逆がより強まったときに、肺での気滞が強くなるために
それを咳で解消しようとして出てきていると考える。







21歳、2016年4月扁桃腺摘出手術をしている。
入院生活は
・仕事を完全に休めたこと
・十分な睡眠時間を確保できたこと
・入院食による胃腸に負担のかからない食事
というように今までの生活から一変、
肉体的、精神的にも体を休めることができたことがわかる。
またこの時に体重が5kg落ちている。
日常生活では激しい運動をし、
筋力をキープするための食事負担が大きく
日々、肝気や脾気がかなり頑張っていていた。
入院生活で体重が減ったことは
日々、頑張っていた肝気や脾気の負担を減らし
外に向かう気を減らすことができた現れで
そのことが中心を補いやすくなったと思われる。
結果、裏である腎気を補うことができたと考えられる。
このことは手術前は不規則であった生理が、
手術後は安定して1ヶ月に一度来るようになっていることからわかる。
退院後は+7kgと一気に増えている。
入院食と日常生活の食事の変化が
ここまでの変化をもたらしていることを考えると、
普段の食事はかなり脾気に負担なのではないか。







退院後、
日常生活に戻り、腎虚肝鬱の状態となり
上逆傾向が続くようになる。
手術前と同様、上逆による鬱滞が肺気に影響を及ぼし肺気不宣となる。
それにより9月には気管支炎や百日咳、
マイコプラズマ肺炎になってしまう。
扁桃腺は手術でとってしまい、
風邪がより体の中の気管支炎や肺炎に達してしまうようになったことが考えられる。
中心部にまで入ってしまった風邪を追い出すため
今までよりもさらに腎気の負担が大きくなったと思われる







切診では
・肺兪の凹み:肺気にまで負担がかかっている
・腹部全体に張りあり、裏の肝の相火 :肝気を張っている
・寸口 左右ともに輪郭がない、尺中 左右ともに中位が硬い:腎気に負担 がかかって気虚ぎみ







また問診から
・仕事上、食事時間が不規則なことや、
・睡眠時間も毎日一定していないことからも
日常生活からも、腎気や脾気の負担が明らかであり、
仕事上(インストラクター)、肉体疲労が続いていくことを考えると
腎虚が進んで肝鬱、肺気不宣の悪循環は解消できないのではないかと思われる。




弁証論治



弁証:腎虚 肝気上逆 肺気不宣

論治:補腎 疎肝理気 補肺気







主訴:問診

時系列の問診

切診

五臓の弁別

病因病理:弁証論治

治療指針:生活提言











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