時系列の問診


前立腺肥大による症状を改善したい弁証論治
問診



問診票記入日:2017年12月25日
(注:問診票と一緒に参考資料も受け取った。別紙1(ここ3年の健診結果)、2(前立腺肥大処方薬について)、MLでは割愛。)

58歳 男性

身長:160cm、体重:64kg、血圧:平均135 mmHg/85 mmHg(毎日計測)

仕事の種類:デスクワーク(ほぼ1日中)

仕事の内容:管理部長(経理財務・人事総務等統括)

家族構成:本人+配偶者+次男27才(長男30才は結婚して自宅近くのアパートで3人暮らし)

肉親の病気の遺伝的傾向
 肉親の死因 祖父:胃がん、祖母:心筋梗塞、父:心不全、母:誤嚥性肺炎 ペースメーカ装着

 本人:入院歴 1回のみ:2010年に急性喉頭炎で4日間入院あり 点滴治療のみ
    喫煙歴 30年 5年前に禁煙外来で1ヶ月半のニコチンシールで完全禁煙
    飲酒習慣 晩酌で瓶ビール換算で1.5本/日程度

現在飲んでいる薬
 高血圧症  :アムロジピン錠5mgとカンデサルタン錠8mgを各1錠 1日1回朝のみ
 前立腺肥大症:別紙2添付 薬3種類
 (注:ザルティア錠2.5mg、ウリトスOD錠0.1mg、アボルブカプセル0.5mg)







主訴

前立腺肥大の影響で尿の出が悪い、頻繁な尿意(日中のみ夜間はゼロ)を改善したい。 背中とふくらはぎの筋肉が硬い、
ゴルフなど筋肉に力を入れた後に筋肉が緊張状態となり血液循環が悪化し凝り固まる傾向。

【今一番つらい症状について】

・尿関係

 52~3歳あたりから排尿回数が徐々に増え始める。2~3時間毎だったのが今は1~1.5時間毎。
 同じ頃から、尿が出始める時間が徐々に長くなり始める。5秒くらいだったのが今は10秒ほど。
 55歳頃から残尿感・尿切れの悪さが気になり始める。

・首、肩の凝り

 10年ほど前から首と肩甲骨まわりの凝りが始まる。姿勢の悪さが原因かと思い、背筋を伸ばすよう気をつける。
 数年前、首肩の凝りが酷い時は定期的な筋肉注射と電気治療に通っていた。
 症状がやや治まった時期からは病院には行かず会社帰りに電気屋のマッサージチェアで週3回ほぐしていた。
 最近は入浴時首肩をシャワーに当てながら肩甲骨を動かす運動で軽減させている。
 たまに頸部・鎖骨・腋窩のリンパ節へ自己流マッサージを各20秒程度やっている。

・ゴルフ後の筋肉の凝り

 半日後~翌々日にかけて気になる。足、腰、澱部、背筋、首、特に肩甲骨廻りが凝る感じ。
 (注:筋肉痛もあるとのこと)
 ゴルフ後はかなり疲労が蓄積し、腰を伸ばすと痛い感じ。
 ふくらはぎの筋肉は、お試しのリンパマッサージを受けたときに硬いと指摘された。
 (注:切診で、硬いと気にしている肩甲骨まわり・背中・ふくらはぎの筋肉を触るが病的な硬さは感じなかった)

【問診で出てきたエピソード】

・高血圧

 朝、会社でラジオ体操をしていたら、フワフワした目まいがあり、顔が火照っていた。
 血圧を測ったら高かった(170/100)ので、会社帰りに病院を受診し、薬を処方される。
 血圧150/95だったのが135/85あたりでおさまっている。

・フワフワしためまい

 1回目:朝、会社でラジオ体操をしていたとき。緊急な仕事で徹夜作業をした後だった。
 2回目:2017年9~10月頃に朝~午前の時間帯で数回あった(そのときの血圧150~160)。
 体調的な変化は無かったが、離れた場所に住んでいた母親が8月下旬に亡くなり
 49日の法要が10月上旬で、喪主だったためバタバタしていた。

【他に治したい症状】

・前立腺肥大による症状を今より少しでも改善したい
・循環器の病気(高血圧)の症状を緩和したい
・カラダの基礎代謝力をアップさせたい
・リンパの循環を良くしたい
・血液循環を向上させて柔軟な筋肉と関節の可動域を増やしたい
・眼精疲労を緩和させたい
・総合的な自然治癒力を向上させたい
・心身の不調を総合的観点から相談できるアドバイザーが必要と感じている などなど。

【今一番つらい症状に対する治療】

・前立腺肥大

57歳で前立腺肥大の薬を服薬するも、手足の痺れが出たため中止。
58歳で再び前立腺肥大の薬を飲み始めるが、あまり効果はなく、増やしたり、変えたり、 試しながら合う薬を探しているところ。
(血液検査で前立腺がん検査 血中PSA検査:測定値1.48 ng/ml)







既往歴

1. 年齢:51才頃 
2.症状:喉の激痛 
3.診療所名:K市民病院 
4.病名:急性喉頭炎 
5.処置:入院点滴治療 
6.その後の経過:問題ないが喉が痛いとすぐに会社近くのY耳鼻咽喉科で
  喉の内視鏡カメラで見てもらう。(行く頻度は年に1回以下)

1.年齢:54才頃 
2.症状:大腸ポリープ 
3.診療所名:T内科クリニック 
4.病名:大腸検査 
5.処置:内視鏡的切除術 
6.その後の経過:次回検査は 2019/4月予定







普段の状態について

体調の良い変化:記載なし

体調の悪い変化:食べすぎ・飲みすぎ(お腹が気持ち悪くなる。最近は牛肉を食べ過ぎると消化不良)

風邪はめったに引かない。年に1回あるかないか。
風邪を引くと、鼻水・咳・発熱

(食事)

食欲は普通、若い頃から変わらない
食事時間は規則的、朝コーヒーのみ・昼食12時・夕食20時・夜食なし、30分以上
3年ほど前から休日は、モーニングで朝食をとり、昼食は抜きにしている。
食事前の空腹感は時々
食事は普通に噛んで、美味しい
食後にお腹が張ったり、胸焼けがすることは時々(食べすぎ・飲みすぎた翌朝たまに調子悪い)
よく食べる物は、白米、豆腐、卵、もやし、納豆、めかぶ、など
嫌いな食べ物は、冬瓜など 食べず嫌い
間食は、週一回

(タバコ)

20歳から54歳まで吸っていた

(飲酒)

毎日ビール1本(30歳の頃から28年間)

(飲み物)

コーヒー・お茶・お酒(ビール・日本酒・焼酎)など全部で1800ccくらい
会社ではコーヒーをよく飲む。

喉は時々渇く。普通に渇く程度。
口・舌・喉が苦い・粘る・違和感があるようなことは、めったにない。

(大便)

1日に1回出る。
便秘でお腹が張ってつらいことは、めったにない
便秘で薬を服用していない
大便が出切らない感じがすることは、めったにない
大便の形は、細い・軟便。お酒の量が普段より少し多いと軟便で細い傾向。
大便の量は、こぶし大
大便が便器に付着して取れ難いようなことは、めったにない
大便の臭いは、普通・時々臭う

(小便)

1日に12回出る。会社では午前4回、午後4~5回トイレへ行く。
残尿感は、時々
尿の切れが悪いことは、よくある
尿の色が悪いことは、黄色・時々
夜間排尿は0~1回 起床2時間前、めったにない

(睡眠)

就寝22時、起床6時。
50才以前は夜中起きる事は少なく目覚まし時計で起きていたが、50歳を超えた頃から 夜中によく目を覚ますようになった。目を覚ます頻度は徐々に増えていき、今は3時間毎。
実際寝ているのは5時間程度と思う。
日中に眠気を感じることはほとんどない。昼食後に意味のない会議があると眠くなる。
寝つきはよい。夜中目を覚ましたときはすぐには寝つけない。
眠りは、浅い・夢は見ない
寝起きは普通
翌日に疲れが残ることは、時々。夜に何回も目が覚めたとき。
夢の内容:最近見たのは、車上荒らしされた夢(かなり前に現実にあった)







主訴:問診

時系列の問診

切診

五臓の弁別

病因病理:弁証論治

治療指針:生活提言











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