腹部の拘攣というのは、二行通りの筋がひきつまるものです。柔らかい腹で拘攣しているものは、手にしっかりと覚えのある人でなければわかりません。腹内の拘攣と似ています。腹底は柔らかで、綿の上に紙を乗せたような感じのものです。
腹満というのは、和した感じで、腹がどことなく大きくなっているように手に感じるものです。
鞕満というのは、表面は和した感じで、腹皮の下が硬く満ちているように手に感じるものです。
脹満というのは、腹底には物がなく、腹皮が引っ張っているように満ちているものです。
堅満というのは、腹皮も腹底も硬く満ちているものです。
脹満は小便不利、堅満は大便が出ていないものです。
| 東洞流腹診 | 前ページ | 次ページ |