難経全体の中で言いならわされている区分としてはこの難は、実際の鍼灸術の冒頭の難に相当しています。そのような場所で、真っ先に、原穴について触れ、それと三焦との関係を明確にしているということは、《難経》の作者がいかに三焦というものを重視していたかということを証するものであると言えましょう。

ここでしばしば問題としてあげられているのは『腑に六種類ありますけれども、これは三焦とともに一気として考えます。 』という部分でして、この言葉はこの難だけ読むと、そんなものかしらんねと納得できるのですが、次いで読み進むこととなる六六難と合わせて考えると「へ?」って疑問がわいてくるのです。これに関しては、六六難解釈で詳述します。









2001年 7月29日 日曜   BY 六妖會




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