疾病分類の弁証論治から生命の弁証論治へ


疾病分類の弁証論治から生命の弁証論治へ
― 構造的人間観察方法の構築に向けて


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■目的

生長老死、それぞれの人生のステージにおける、生命の構造を把握することが、養生を促 進し、疾病を治療していくための中心の課題であることを明らかにしていきます。

■方法

まず、「上下左右前後の法則」に描かれている北辰会鍼灸治療チャート図の弁証論治の方 法を検討していきます。

その後、生命構造を把握するための弁証論治(以降、「生命の弁証論治」と呼ぶ)の解説 を行っていきます。

■結論

生命の弁証論治と北辰会ひいては中医学の弁証論治とのもっとも大きく根本的な違いは、 疾病を捉えるために弁証論治のシステムを用いているのか、生命を捉えるために弁証論治のシ ステムを用いているのかという、基本的な姿勢の違いにあります。

未病を治す医学であるという、養生を基本とする東洋医学においては、生命の弁証論治を 行っていくことがたいせつとなります。

■考察

生命構造を把握するためにこそ、弁証論治は使われるべきです。そうすることによって、 それぞれのライフステージにおける生命の構造が個別具体的に明らかにすることができ、 個人々々、その時の状態に応じた生活提言を行うことが可能となります。

患者さん自身が生活を正しつつ、治療指針に基づいた治療の手が入れられることによって、 生活の質を変化させ疾病を治療していくことができるようになります。

また、このような作業の積み重ねは、現代人の心身の状況についての新たな知見を生み出 していくことが可能となります。現代の生活状況に基づいた生命構造を明らかにしていく ことができるようになるわけです。

ここに、漢代に書かれた『黄帝内経』を越え、新たなリアリティをともなった現代の東洋 医学が紡ぎ出される道があると考えています。

■目次

はじめに 3

「北辰会方式鍼灸治療チャート図」について 4

「生命の弁証論治」チャート図 8

人間理解のための弁証論治 9

生命の側から観る―胃の気の脉診 10

症状 11

生命があるから症状がある ――― 症状は生命の動きである 12

不定愁訴を弁証論治する 12

四診では生命の動きを捉える 13

症状取りは治療目標ではない 14

治療目標は生命の質の向上 14

治療のエビデンス―根拠はどこに置くのか 15

おわりに 16

参考文献 16

附;現在は、過去の集積、未来の始まり 17












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