経に、「その要を知るものは一言で終わる。その要を知らなければ流散して窮まることがない」と述べられています。
言論は広く行われていても、その要となるものは一二にすぎません。《素問》《難経》および諸家の切要の二三をとって註解と弁釈を加えて収録して三巻にし、これを切要指南と名付けました。けれどもこの義がすでに定まっているわけではありません。この後、君子が現れて、この及ばざる所を正していただけると、またありがたく思います。
正徳三年〔訳注:1713年〕 李龍集 癸巳 冬十一月吉旦
洛下隠医 法橋 岡本 為竹 一抱子 操筆 於 摂生堂 一得翁
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