凡例




医学の切要については、私が以前撰した諸書にすでにありますけれども、その深い理についてまだ尽くしていないところがあります。そこで今また重ねて先師の密語を用いてその詳義を弁じ、世の説の謬言(びゅうげん)【原注:あやまり】を正し、この一集に述べてあります。言葉が理路整然としておらず重複が多いのは、童蒙(どうもう)〔訳注:子供や無知な者〕であってもこの道を明確に理解できるようにしたかったためです。また経穴内景の三図を自分で画いて、十四経絡三百五十四穴および五臓六腑の綱概(こうがい)を示しておきました。

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