第十三章 五行論




五行の相生相尅の理は深奥で、私の管見が及ぶところではありません。けれども密かに考えていることがあります〔訳注:ので述べさせていただきます〕。

相生は母子の道であり、相尅は夫婦の道です。ですから相生があって相尅がないときには、五行がそれぞれの効用をなすことができず、相尅があって相生がないときには、五行がそれぞれ生化することができません。相生相尅は車の両輪のようなもので、二つ並んで行われなければならないものなのです。



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