日本を讃える




日本を讃える




戦争がおこるということ自体はとても残念なことです。しかし、万やむをえざるの戦争というものがあった。明治維新以降、日本国は、天皇陛下を中心にいただき、本当によく戦ったと思います。そしてこの戦いを戦い抜いた祖先を、私は深く尊崇しています。






この戦争は、白人による地球支配に、大きな楔を打ち込んだものでした。もし、日本が立ち上がらなければ、地球上は完全に白人によって支配され、我々黄色人種・黒人種は、奴隷のように搾取され殺戮されついには滅亡されるに至ったことでしょう。このことは、白人による五百年にわたる残虐な世界版図の拡大によってもたらされた、アフリカや南北アメリカの原住民の悲惨を思い出すことができれば明らかでしょう。何億という人々が、まさに人間であることを否定され虐殺されてきたのです。その最後のターゲットとして、東アジア地区、そして我々の日本があったのです。このことを忘れて、明治維新以降の時代を語ることはできません。






江戸時代末期、日本はゆるやかな中央集権制によって平和を享受していました。そこに押し寄せた世界の波、これにどう対処するかということ、これこそが、明治維新以降の日本を決定付けたのです。

その当時すでに、欧米人の残虐性は維新の志士達に知られていました。文明の名の下にキリスト教の光の影で行われた殺戮、残虐に対してどう対処するのか。圧倒的な軍事力の弱さ貧しさのなかで、日本にのこされていた道はまさに、天皇制を中心の柱とした強力な中央集権に指導された、富国強兵でしかありませんでした。まさに国家存亡の危機、日本文明の危機がそこにあったのであるということが理解されなければなりません。






それまで、アジアの盟主と目されてきた清国はすでに欧米諸国の手に屈し、匪賊と流民があふれかえる内乱状態でした。しかし朝鮮国は、いまだにアジアの危機にめざめることなく、清国に対する主従関係を維持することで時代を乗り越えられると思っていました。

日本は果たして、この絶対的な孤独の中で、いかなる方法があったのでしょうか。この小さな国土の中で富国強兵を図り切り抜けることができるのではないかという人々もいましたが、清国の内乱が欧米諸国の清国支配という形で終えたとしたら、日本はそれまで以上の孤立に追い込まれることは明らかなことなのです。






そこで、まずは、ともに戦おう、その形を整えるために、危機意識の共有化を図ろうとしたわけです。まさに孤独な戦いではありましたが、我が父祖はよくぞその戦いを乗り越えてきてくれたものだと思います。

日本の植民地支配はこのような意味で、ともに戦う勢力を増強するのであるという意識に徹底していました。そのために、日本列島内部でも資金が不足していたにもかかわらず、朝鮮国半島や台湾、満州の経営に対して、大量の資金を投入し、教育を充実し、社会的インフラを築き上げようとしてきたのです。






大東亜戦争において、この、ともに戦おうという呼びかけにこたえた朝鮮人、台湾人も多数にのぼりました。そして実際に兵隊として、将兵として、ともに戦ったのです。






戦争というのは残酷なものです。残虐性に勝るものの方が勝利を得、勝利を正義と言い換えて敗者を裁くことまで行われうるのですから。アジアは戦争に敗けました。が、しかし、欧米人によるアジア支配は、失敗しました。まさに日本の戦いに勇気づけられたアジア諸民族の蜂起によって、各国は独立を勝ち取っていったのです。

私は、このように、民族解放、民族自立の先達となることができた日本を誇りに思います。我が父祖を尊崇してやみません。

敗戦によって米軍が我が国土に常駐しつづけ、現在では日本はまさに半植民地状態となっています。

しかし、これも、地球の歴史という規模で見るならば、日本という国家がいわば地の柱として断固として存在しつづけることによって、世界の平和の礎となっていると見えます。このことは、強く自覚を深めていかなければなりません。敗けて日本は世界に公正を叫びつづける地の塩となりました。






戦後、アメリカによって加えられた日本に対するマインドコントロールは、東京裁判において日本を戦犯として裁いたということだけではありませんでした。東京裁判の判決を基礎にして日本の解体が行われつづけたのです。しかしそれを指導したアメリカは、原爆の投下を筆頭に、大都市への無差別爆撃による無差別殺戮という民族皆殺しを画策したまさに当事者でした。そのアメリカが、日本民族は本来残虐性をもっているなどとして、侵略者、殺戮者、戦争犯罪者といった汚名をかぶせました。中国や北朝鮮や韓国は、自国をきちんと治められないこともあって、この宣伝の尻馬に乗りつづけています。

単純なこのマインドコントロールはしかし、いまだに行われつづけていることが非常に問題です。それも、マインドコントロールの中心となる機関が、義務教育の中なのですから、これはまさに恐るべき害毒であるといわなければなりません。わが父祖とわが子孫とを分断しようとしている、そのような工作なのです。これが今、日本で進行しているほんとうの危機です。

戦争の苦しみを経た我が父祖たちは、このような教育が日本において行われているなどということを知りませんし、そのことがどれほど子供たちを傷つけているか理解することはできないでしょう。

私自身このような教育を受け、つい最近まで洗脳されているということにさえも気づくことのできなかった人間ですので、この洗脳の効果の高さを理解することができます。
これは血の呪いであると。
自らの中に流れる日本人の血を呪うように、我々は教育されているのだと。日本にかけられているマインドコントロールはほんとうに深いものです。勉強を一生懸命したエリートほど、このマインドコントロールに深くかけられているということを、どうか理解していただきたいと思います。これは将来にわたっての日本のほんとうの危機となるでしょう。






血の呪いということがどのように機能するものか、私の例をあげてみましょう。それは、日本に対する否定。国家というものの否定。国をいまだに大切に思っている親への軽蔑。大東亜戦争が犯罪行為であったと考えているので、それを遂行した指導者への軽蔑と嫌悪。そしてそれにつきしたがった父祖への軽蔑。ひるがえって、現在、国家を指導しているものたちへの反発。上下関係への闘争心。権威への拒絶。法の支配への挑戦。そして内的には、自己嫌悪。自己否定による世界平和への貢献。日本以外の世界は正義によって支配されていると考えることからくる、地球国家の希求。あるいは、自己の存在を否定する中から生まれてくる犯罪への嗜好。無秩序への希求。破滅願望............。

現代において、異常な少年犯罪が多く見られますが、その根がここにあると私は考えています。



2000年5月24日木曜日

忠君愛国 世界史