弁病:五臓の弁別


腰痛の弁証論治(初診)






望診



無口で浅黒い肌。温和な印象を受けました。

自称せっかち。いつも時間に終われていて、時間を気にして生きていると言われていました。




脉診



緩脉。徐脉。マラソンのせいなのでしょうか?(いちおうマラソンのせいと考えてこれに対する評価はしていません。)

右尺中の沈位が動(尺位が動脉。腎気が安定していない)

左関上中位に弦急。(肝気の欝滞か)




舌診



淡白舌薄白苔。湿潤歯痕。

これは明瞭に気虚の舌だと考えられますが、そんな人がマラソンをできるものなのでしょうか?

それともこれは一時的なもので、現在疲労しているからこのような舌、このような背部なのでしょうか?




原穴診



右太陵の熱

右合谷の脹れ

右陽池(冷え少し)

右太衝熱(しかし、形状に異常はなく硬結も触れない)一時的なものではないか。

これ以外の原穴や足三里・陽陵泉などには著明な反応は見られなかった。(この無反応はかえって不可思議な感じでした。)




腹診



右太巨の冷え




背候診



肺兪付近の発汗。右肺兪>左肺兪

興味深いことは、督脉に締りがないこと。(これはかなり問題が深いのではないかという印象をもちました) また、縦は胸椎五番から腰陽関・横は両志室にかけて、広い範囲で3ミリ程度の白い斑が黒っぽい皮膚の間に存在しています。五行好きの方はこのあたりを腎虚の問題と絡めて考えるかもしれませんが、これに対する評価はしていません。











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腰痛の弁証論治
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