翻胃




一、膈噎や翻胃は、七情が主な原因となって五臓の火を動かし津液を消耗させ、そのため痰が非常に多くなって脾胃を弱らせ、食物が消化しにくくなったためにおこる。

先ず膈や噎となり、悪化すると翻胃にまでいたる。

膈とは朝食べたものを夕方になると吐き、夕方に食べたものは朝になると吐いてしまう病気のことであり、

噎とは食べたものが胃に収まることなくすぐ吐き出す病気である。

膈噎を病むものの便が羊や兎の糞のようにコロコロであれば死ぬ危険がある。

中脘は膈に用い、三里は噎に用いる。天突は膈にも噎にも用いる。太白や肺兪も用いるとよい。







一元流
杉山流三部書 次ページ