頭痛




一、身体の弱い人が風寒の邪気に侵され、それに抵抗できずに偏頭痛になることがある。
髪などを洗ってすぐに風に当たり、冷えたまま寝ても頭痛になることがある。

太った人の頭痛は気虚湿痰によるものが多く、

痩せた人の頭痛は血虚痰火によることが多い。

風寒の邪気に侵され、悪心し嘔気するものは頭風である。

左の偏頭痛は風邪と血虚によるものであり、

右の偏頭痛は痰邪と気虚によるものである。

頚項が痛むものは風邪による。

頭の芯が非常に痛むものは真頭痛と言い、朝痛めば夕方には死に、夕方に痛めば朝には死ぬ。

百会・前頂・列缺・合谷・曲池・肩井を用いるとよい。

項が引きつるものや前頭部の頭痛には印堂〔両眉の間〕がよい。







一元流
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