癖疾
〔脇腹にある塊で、俗にかはら・かたかい等とも言う〕




一、小児の癖疾で両脇にできるものは、母が不養生をして食物が滞り邪気と結び付いてできたものである。

癖疾ができて長期にわたると、食欲が減少し脾気が弱くなる。癖は、皮膚の内側真皮の外側にできる。

章門[脇髎]・上脘・中脘を用いる。

一、小児の大椎より亀の尾{尾骶骨}まで、背骨をよく探ると絡脉の現われているところがある。これが癖の根である。

その上に五円玉を押し付けてその穴に七壮灸する。灸痕が盛り上がってくれば効果が出る。絡脉に合致しなければ灸痕が盛り上がってこず、効果も上がらない。







一元流
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