望診





望診は眺めて感じること。この神業的な領域に到っていると思われるものは、気功家が患者さんと気を一つにして、その病んでいるところを感じ取り、それを治療するということでしょうか。我々鍼灸家は、それをできるよう努力するということも一方では大切かもしれません。しかし、それよりも、今、自身の能力を使ってわかるところを着実に積み上げて、技量を磨いていくことの方が建設的です。そのために、一つの手段に偏ることなく四診という診察法を組み合わせて駆使していきます。

扁鵲公が桓公を望診だけでその予後を診断した有名な話がありますけれども、我々はそれを四診を通じて行えるようになりたいと望んでいます。

望診には、全身から受け取る印象以外に、顔面診・舌診などが東洋医学では体系化されています。それを応用して、切診において診察する部位を、触れる前に先づ眺めてみるということもできます。これも望診に入ります。











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