総論






内生の邪としてまとめて項目をあげていますが実はこれは不内外因の中に入れるべきところです。

内生の邪は、古代においては湿痰と瘀血が中心の問題として考えられ、中世にはこれに内風が加わりました。さらに現代中医学において、内生の五邪として風・寒・湿・燥・火の五種類が取り上げられています。

内生の邪は、基本的には、他の病因によって五臓六腑の機能に大過不及やアンバランスが生じて、二次的に体内に発生したものです。

健康であれば、尿や便や汗として排泄されるべきものが排泄されず、体内に留滞して臓腑経絡を痛めつける邪気として作用しているときに、内生の邪と呼びます。







また、外邪と内生の邪とが感応しあい、症状をより悪化させます。

内生の邪は、しかし、生命力の衰退にともなって発生しているものですので、生命力を充実させることによって、その邪気を排泄し、あるいは吸収し、あるいは治めていくことができます。











一元流