鍛錬と疾病






鍛えることと病むことの違いは紙一重の差しかありません。

鍛えるということは基本的にはより強い身体を獲得しようとする決意の下に、自身の身体を建設的に破壊することです。もしそれが全身を問題にせず部分に対してのみ行われるようであれば、そこにアンバランスが生じます。より強い健康を獲得しようとしているにもかかわらず、それが得られないばかりか身体を壊してしまうという事態に及ぶ可能性があるわけです。これはなぜなのでしょうか。

それは中心となる軸である器を鍛えることをおろそかにするためです。目の前にある結果をあせりすぎて中心を強くすることを忘れているためです。中心を強くするとはどういうことかと申しますと、自身の中心がいずこにあるのかということを意識し、そこに意識を集中することによってその核の部分の生命力を高めるということです。











一元流