老い






老いてなお生命が存するということはまず有難いことであります。その有難くも生かされつづけている生命を、どのように使うのか。心身の中心を得ることが崩れゆく生命の中でも健康を維持するそもそもの大きなポイントです。

いかに生きるかということを得ることは、いかに死ぬかを得るということでもあります。道を求めて極み尽し、そこになお道を極めていくという精神こそが、老いてなお健康に生きるという方法です。

老いにおいては肉体的な生命は先が見えています。が、しかし、道を求める心というものに寿命はありません。次々に生まれる後進が、その道を嗣いでいくからです。老いてなお盛んな生命のありようというものはまた、このようなものでもありましょう。











一元流