脾腎の陽虚の傾きをこれ以上大きくしないように温補を行う。
不妊治療を本格的に始められて妊娠しないということ以外には特にお体に不都合を感じておられず、問診やお体を拝見した感じからも大きな問題は見受けられませんでした。
ただ30代から早朝にトイレに起きたり、太りやすかったり、朝スッと動けなかったりと少し体を温める力、動力が足りない傾向にあるのかなと思います。この温める力が不足しやすいということは、今後年齢を重ねていくと体調を崩す原因にもなりますし、またこの温める力を下腹部に付けることは妊娠する上でも大切になってきます。なので今のうちから鍼灸治療や養生で温める力を養っておくことをお薦めします。
まず体を冷さないようにするのが肝要です。特に冷飲食は体を中から冷してしまうので注意しましょう。お話を伺った感じでは特に間食も無く、水分を取りすぎたりということも無いようで、素晴らしいと思います。ただ30歳頃から食事量は人並みになったとのことですが、早食いで噛まないことが多いとどうしても食べ過ぎてしまう可能性が高くなります。食べること自体はからだを温かくしますが、食べ過ぎたりして胃腸に負担を掛けると胃腸の力が落ちて結果的に体の力(温める力)を落としてしまいますので、腹八分目を心掛けましょう。
外から体を温めるためには洋服で調整して冷さないことも大切ですが、少し運動をされて体を温めるというのも、○○さんには合っているかと思います。朝はスッと動けないとのことなので、日中の暖かい時間帯に散歩などで軽く体を動かすのがいいと思います。また日頃から体を動かしておくと体重の変動が小さくて済み、体に掛ける負担も少なくなると思います。
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