筋腫摘出、不妊の弁証論治


筋腫摘出、不妊の弁証論治
治療指針:生活提言




治療指針



まずは身体の負担になっている風邪を追い出して、腎気への負担を取り 去りたり。中長期的には、腎気を補い下焦を強くし、膀胱炎を予防し、 妊娠に繋げたい。そのために必要ならば脾気も同時に補う。

また肝鬱気逆に関しては、仕事を辞め、運動食事にも気を付けている今 の生活を考えると、腎気を補うことで気逆が起こりにくくなることを期 待し、様子を見ていきたい。




生活提言



問診でも取り立てて体調的に問題を感じていらっしゃらず、膀胱炎も繰 り返していらっしゃいますが青汁でうまく対処されているとのことで、 特に結婚してからは運動や食事にも気を配るようにもなり、体調をうま く管理されていますね。

ただ、昔から生理にまつわる体調不良があり、20代から膀胱炎を何度も 起こしているのは、素体として少し生命力が弱い傾向にあり、特に身体 の中心である下腹部の生命力が弱いためだと考えられます。それでもこ れまで大きく体調を崩すことなく過ごしてこられたのは、自分の器を超 えることなく生活を送ってこられたからだと思います。引き続き、規則 正しい生活を心がけ、鍼灸も取り入れて、身体の土台の力をできるだけ 充実させて、妊娠に繋げられるようにしていきましょう。







まず身体の中心である生命の土台の力を充実させるのは睡眠です。もと もと子供の頃からぐっすり眠れるタイプではありませんが、その分、せ めて翌日に疲れが残らないように寝る時間はしっかり取りましょう。1日 1日の疲れを翌日に持ち越さないことが大切です。

また食事も結婚してから気を付けるようになったとのことですので、引 き続き、バランス良く食べて下さい。ただお体を拝見すると胃腸に負担 が大きいことが窺え、35歳から顕著になっている胃もたれも気になりま す。その一つの原因として冷やす作用のある青汁を飲むようになったこ とも考えられます。起こってしまった膀胱炎の応急処置として青汁の力 を借りるのは良いかもしれませんが、一方で胃腸は負担になっている可 能性が考えられます。







ただ最近は、青汁は膀胱炎の時に飲む程度とのことですので、青汁を飲 まなくなっても胃もたれが続くようなら他の要因があるのかもしれませ ん。鍼灸治療で胃腸の負担を取りながら、ご自身もどのような時に胃も たれが起こるか観察していただいて、様子を見ながら対処していきたい ところです。そして膀胱炎を起こりにくくして青汁のお世話にならなく ても済むようになれば一番良いですね。

元々無理をしない生活をしていても、子宮のある下腹部を中心に弱さが ありますので、これから年を重ねればその弱さが現れやすくなることが 推察されます。治療を通じてお教えする自宅でのお灸は、妊娠出産のみ ならず、膀胱炎の予防を含め、その後の人生での養生になると思いま す。ぜひ、しっかりとマスターして健康管理に役立てて下さい。







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病因病理:弁証論治

治療指針:生活提言











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