長沙腹診考

少腹急結


急結というのは、毒が少腹に凝結して拘急したもののことです。痛むか痛まないかということは関係ありません。緩と急とは反対の言葉で、急とは急な事態であるということです。

腹状は、牡丹皮湯 調胃承気湯に似ています。牡丹皮湯は臍下の堅い塊を主とします。調胃承気湯は大黄甘草湯からきており、急迫を主とします。

少腹急結するものには、吐血下血の症があります。また狂を発する者は、急結を目的とします。急結の候は、筆には尽しがたいものです。



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